PERとは?~分かりやすく解説~
皆様こんにちは、takahiroです。
株式投資の指標の1つに、PERというものがあります。
どの銘柄に投資をするか決定する上でとても重要な役割を持っているのですが、何だか難しそうな雰囲気がしますよね。
でも、実は難しいことは全くなく、1度理解できれば今後投資を続けていくならずっと使っていけるものです。
そこで今回は、そんなPERについて説明します。
PERとは?
読み方は『ピーイーアール』です。
正式名称は英語で『price earnings ratio(プライス・アーニングス・レシオ)』で、日本語では『株価収益率(かぶかしゅうえきりつ)』と呼ばれています。
簡潔に言うと、「会社の株価と収益の関係」を表す指標であり、「現在の株価が、収益の何倍で買われているか」を見て、その銘柄の割安性(お買い得なのかどうか)を測るものです。
おそらく上記の説明ではいまいち分からないという人が多いと思いますので、もう少し詳しく見ていきましょう。
株価とは文字通り、現在その会社の株が1株何円で買えるのか表しており、
収益とは、その会社がいくら稼いでいるのか(稼げる能力を持っているのか)を表しています。
例えば、
A社→1株:100円、収益:50
B社→1株:100円、収益:80
という2つの会社があるとすると、同じ株価だけど収益(稼ぐ力)はB社の方が強いということになります。
そしてここで忘れてはいけないのは、株価は会社の現在の価値をそのまま表しているのではなく、あくまで市場の需要と供給(投資家達が株を買いたいのか売りたいのか)によって決まっていることです。
つまり、1株100円という同じ価値を市場の投資家達に評価されているA社とB社ですが、B社はA社より稼ぐ力が強いので、B社の方がお買い得な銘柄だと判断することができるのです。
PERの計算式は?
指標である以上、そこには必ず計算式があります。
PERの計算式は、以下の2つから導き出すことができます。
『1株あたりの株価÷1株当たりの純利益(EPS)』
時価総額というのは会社まるごとの価値を示すもので、証券会社のサイトなどに記載されています。
当期純利益というのはその期(一定期間)で会社が最終的にどれくらいの収益を得たのか示すもので、同じく証券会社のサイトなどに記載されています。
1株当たりの純利益というのは文字通り1株でいくら収益を得られたのか示すもので、こちらも証券会社のサイトなどに記載されています。
この辺りはまた別の記事で詳しくお話します(取り上げるととても長くなり話が逸れるため)ので、今は「この計算式でPERが算出できるんだ」と覚えておけばOKです。
PERがどうなっていれば良いの?
PERがどんな指標なのか何となくは理解できても、ではこれがどうであれば、その会社の株がお買い得と判断できるのか分からないと使えませんよね。
前提として、PERの数値は低ければ低いほど良いとされており、一般的には、PERが10~15倍以下ならば優良と言われています。
しかし、各業種で平均値は大きく異なっており、一概に上記数値なら良いというわけではありません。
これは、業種によって投資家達の期待(将来もっとその会社の価値が上がるだろうという思惑)が違うためで、例えばIT関係の業種は今後もっと伸びるだろうという期待感から、株価が高くなりそれに伴ってPERも高くなっています。
大切なのは、その会社の過去と現在のPERを比較したり、同じ業種の会社で比較してみてどうなるかということです。
PER自体は証券会社のサイトなどですぐに確認できるので、試しに何社か見てみるとよいでしょう。
まとめ
PERは株のお買い得感を示す重要な指標の1つですが、当然これだけ見ればいいというわけではなく、これと他の指標の数値も確認して総合的に投資すべきか否かを決定します。
とはいえ、PERは数ある指標の中でもメジャーなものなので、まずはこれをキッチリ理解して、投資に活かしていきましょう。