配当利回りとは?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

証券会社のサイトで各社の株価などの情報が載っているページを見ていると、『配当利回り』という項目が存在することに気付くことがあると思います。

 

文字だけ見て「会社の配当に関わることなんだろうな」ということは分かっても、では実際に何を表しているのかはよく分からないという人も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、この配当利回りについて説明します。

 

 

配当利回りとは?

簡潔に言うと、『現在の株価で株を購入した際に、1年間で得られる配当がいくらか』を示した指標の1つです。

 

これだけではいまいちピンと来ないかもしれないので、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

まず、株式投資の世界では「私達の会社の株を買ってくれた株主に対して、会社の利益の中から分け前を出します」というものがあります。

 

会社は株を買ってもらうことで資金を得て、その資金を使ってモノやサービスを作り販売して稼ぎを得るので、資金を提供してくれた(会社に協力してくれている)投資家に見返りとして稼ぎの一部を渡すのです。

 

これを『配当(もしくはインカムゲイン)』と呼び、株式投資の醍醐味の1つと言われています(会社によっては配当を出していないところもあります)。

 

しかしこの配当、会社によって出す金額は異なり、1株につき10円を出しているところもあれば1株につき15円出しているところもあって、バラバラです。

 

投資家としては「いかに少ない資金で、高い配当を得られるか」というのは購入する株を選ぶ際の重要な判断材料の1つです。

 

なぜなら配当が高い会社はそれだけ資金を出してくれた投資家(株主)に誠意を持って接してくれているということですし、それだけ配当が出せるということはまだまだ会社として成長できる余地がたくさんあると捉えることもできるからです。

 

つまり配当利回りは、「配当と株価の関係性を見た時に、その株を買うことはお買い得かどうか」を判断するのに使える指標ということなのです。

 

 

配当利回りの計算式は?

そんな配当利回り、算出するための計算式は全く難しくありません。

 

年間配当÷現在の株価×100

 

これで簡単に出すことができます。

 

×100というのは、配当利回りが%(パーセント)で表されるもののため付いています。

 

例えば年間配当が100円、現在の株価が300円だとすると、

 

年間配当(100)÷現在の株価(300)×100

 

で、33.3%が配当利回りとなります。

 

年間配当の金額と現在の株価は、四季報や証券会社のサイトを見ればすぐに分かるので、あとは上記の式にそれを当てはめて算出すればOKです。

 

 

配当利回りはどのくらいあれば良いの?

配当利回りがどんなものか、そして算出するための計算式も理解できたら、あと気になることは具体的に何%あればお買い得と判断できるのかということだと思います。

 

一般的には、配当利回りが2%以上ある会社が優良だと言われています。

 

現在、銀行の定期預金で高い利率を誇るところでも0.150%とかみたいなので、それと比較すると2%という株式の配当がいかに高いか分かりますね。

 

しかし、注意しなければならないのは、これはあくまで一般的な話であり、配当利回りだけを見て購入する銘柄を選ぶのは危険な時もあるということです。

 

配当利回りは先程の計算式の通り、年間配当を現在の株価で割れば算出できます。

 

これはつまり、年間配当の金額が上がるか、株価が下がればその分だけ配当利回りの数値は上がるということ。

 

しかし、例えば会社としてそこまで稼げてないのに、投資家に株を買ってもらいたいがために無理して配当を高く出していたり、株価が下がった理由が会社の将来に不安な要素(極端な話、経営破綻や倒産の危機などがある)があるからということだと、事情は大きく変わってきます。

 

配当利回りはあくまで指標の1つで、株価と配当の関係性という視点からでしか株がお買い得かどうかを表していないので、他の指標も使って多角的にお買い得かどうかを見極める必要があることを、忘れずに覚えておきましょう。

 

 

まとめ

配当は株を保有しているだけで会社が与えてくれるお金で、誤解を恐れず言えばこちらが何の努力もしていなくて勝手に入ってくる不労所得です。

 

もちろん、こちらも株を買うことでお金を出していますし、会社の業績によっては配当が無くなるといったリスクも背負っていますが、だからこそ会社が順当に利益を出し、配当を得られた時は嬉しくなります。

 

配当利回りをしっかりチェックして、なるべく多くの配当金を受け取り、投資家としての自覚と自信をつけていきましょう。