東証一部とは何か?~分かりやすく解説~
皆様こんにちは、takahiroです。
東証一部(とうしょういちぶ)というワードを聞いたことがある人は多いと思いますが、具体的にこれが何を指すのかは知らないという人も多いのではないでしょうか。
株式投資をするのであれば抑えておいてほしいですし、株式投資をしなくても知っていて損はない東証一部について、今回は説明していきます。
東証一部とは?
東証一部(とうしょういちぶ)というのは略称で、正式名称は『東京証券取引所第一部(とうきょうしょうけんとりひきじょだいいちぶ)』です。
東京証券取引所というのは、いわゆる「市場」と呼ばれる株式投資の売買が行われている場所のことで、この中にある1つが東証一部となります。
(この他にも東証二部・マザーズ・ジャスダックという市場がありますが、ここでは詳細な説明は省きます。)
東証一部はどんな市場?
東証一部は、簡潔に言えば『有名企業が集う市場』です。
どの市場もそうなのですが、ここに参加(上場(じょうじょう)と言います)するためには満たさなければいけない条件があります。
具体的な項目としては
・株主数(その会社の株を持っている人の数)
・時価総額(会社の総合的価値)
・事業継続年数(どれくらい会社として設立してから続いているか)
などがあり、これを満たしている会社でないと上場することはできません。
東証一部はこの条件が非常に厳しく、必然的に大企業や有名企業でないと上場できないのです。
東証一部に参加(上場)している会社は?
東証一部には2020年6月5日時点で、2169社が上場しています。
その中の一部を挙げると、こんな感じです。
・トヨタ自動車株式会社
・株式会社NTTドコモ
・ソフトバンクグループ株式会社
・ソニー株式会社
・株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
・任天堂株式会社
・株式会社リクルートホールディングス
・株式会社オリエンタルランド
どうでしょうか?おそらくいずれも名前を聞いたことがある会社ではないかと思います。
ちなみに総務省統計局という機関の調べによると、2016年6月1日時点で日本の企業数は385万6457社であったという調査結果がでています。
先程申し上げたように東証一部には2169社が上場しているので、単純計算(2,169÷385,6457)で約0.05%の会社しかこの東証一部にはいません。
東証一部に上場することを目標として掲げている会社が数多ある中でこの数字は、いかに東証一部という場所が狭き門なのかをよく表していると思います。
(もちろん中にはあえて上場していない会社などもありますので、一概には言えませんが)
東証一部に上場すると何が良いの?
東証一部がスゴい場所であるという認識いただけたかと思いますが、ではここに上場すると具体的にどんなメリットがあるのか。
例えば東証一部に上場している会社であれば、それだけで社会的な信用・信頼が得られます。上場するための厳しい条件を突破したことが証明されているためです。
そして信用・信頼があれば「この会社に投資しよう!」と考えてくれる投資家も増えます。投資家は基本的に自分が利益を得られる会社でないと投資したくないと考えますが、東証一部に上場できる会社でればその点も期待できるだろうという心理が働きます。
また、「東証一部に上場している」というのはそれだけで会社としてのステータスとなり、名誉なことであると考えられます。
よく自身のプロフィールに「一部上場企業に勤務」と記載している人がいますが、それはつまり『自分は立派な会社で働いてますよ~』というアピールなのです。
まとめ
以上が東証一部についての説明です。
普段、ニュースで見かけたことはあっても中身まではハッキリ分からなかった人も、これを機に東証一部を理解して、改めて意識を向けて見てみましょう。
東証一部を調べてみると、「この会社もそうなのか!」と発見があったりして面白いです。