簿記2級の勉強について

皆様こんにちは、takahiroです。

 

今日は個人的な近況を書こうと思うので、興味がない方はいますぐページを閉じていただくことをオススメします(笑)

 

突然ですが、簿記の勉強を始めました。

正確に言うと簿記2級の試験に向けて日々頑張っています。

 

株式投資において、簿記は役に立たないことはありませんが学んだからといって直接利益を今より上げられるようになったり、勝てるようになるわけではありません。

 

それでもやろうと思ったのは、ファンダメンタルズ分析で会社の決算書を調べるにあたって読めた方がやはり便利ですし、何より世の中にある会社のこと、ひいては社会のことを今より理解できるようになると思ったからです。

 

正直始めたばかりの今はちんぷんかんぷんな状態ですが、株式投資だって最初は何も分からない状態から始めたのであの頃と同じです。

 

 

ニュースやSNSを見ていて感じるのは、人間は単純で分かりやすいものを好み複雑で分かりにくいものを嫌う習性があるということです。

 

例えば新しい機会を買って分からないことがあると、説明書を読む前にサポートセンターに問い合わせる人がいます。説明書にしっかりとその分からないことを指示してくれるものが書いてあるにも関わらず、ロクに読まないのです。

 

これは「分かりづらく書かれてる説明書を読むより、誰かに聞いた方が早い」と、特に中高年以上の方々に多い傾向があります(実際に某企業のサポートセンターで働いていた経験から)。

 

ここで問題なのは『自力で調べて解決しようとせず、他人に依存しようとするクセ』です。簿記も株式投資もそれ以外の物事も、誰かに知識などを教わることは出来ても、最終的にどうやるのかを理解し実行するのは自分自身に他なりません。

 

他人に聞けばいいという精神は、自分で考えることを放棄していることに他ならず、いつまでもレベルアップしません。

 

偏見かもしれませんが、世の中から詐欺が無くならないのはこうした自分で考えることが苦手な人達がいるからではないかとも思います。

 

そうならないためにも何かを学び勉強する際には、まず自分で可能な限り調べて考える。それでもどうしても分からなければ他人に教えを請う、というのが良いやり方ではないかと。

 

話が逸れましたが、簿記の勉強は今の僕をさらにレベルアップさせ、人生を豊かにしてくれると思っています。

 

これからアウトプットも兼ねて、株式投資にも役立ちそうな簿記関連の用語や知識も紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

 

JPX日経インデックス400とは?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

現在、株式相場では日経平均株価をはじめとする数多くの指標が算出され投資に利用されていますが、その中で『JPX日経インデックス400』というやたら名前の長い指標が存在しているのをご存じでしょうか。

 

今回は、この指標がどういったものなのかを分かりやすく説明していきます。

 

 

JPX日経インデックス400とは?

簡潔に言うと、『ファンダメンタルズを意識した新しい世代の株価指標』というものになります。

 

まず、読み方としては「ジェイピーエックスにっけいインデックスヨンヒャク」と難しい読みはせずそのままです。

 

現在株式市場(東証一部・東証二部・東証マザーズ・JASDAQ)に上場している全銘柄の中から、次の3段階のフェーズで選別された400の会社の株価で算出された指標です。

 

①適格基準・市場流動性指標

②定量的な指標・定性的な要素

③構成銘柄の決定

 

詳細を書くととても長くなるので、知りたい人は取引所グループの公式ページをご覧ください。

 

www.jpx.co.jp

 

 

JPX日経インデックス400の特徴

先程「新しい世代の株価指標」と申し上げましたが、実はこの指標が誕生したのは2014年1月6日と、まだ出来てから日が浅いルーキーのような存在です。

 

2013年8月30日を算出基準日として基準値を10000ポイントと定め、これと比較する形で1秒ごとにリアルタイムで算出されています。

 

それまでの指標(日経平均株価や東証株価指数)は、資本効率(会社がどれくらい効率よく利益を出せているか)などが考慮されておらず、投資家がどの株を購入するのか見当する際に参考にする項目を無視していた面がありました。

 

そういった指摘を受け、日本取引所グループと日本経済新聞社がこれまでとは異なる新しい指標を、ということで開発されたのがこのJPX日経インデックス400なのです。

 

毎年6月の最終営業日を指標に組み入れている銘柄の選定基準日として、8月の第5営業日に入替銘柄を公表、そのあと8月の最終営業日に入れ替えを実施しています。

 

 

JPX日経インデックス400を構成している銘柄

では、そんな指標に組み入れられている会社の一部を見てみましょう。

 

・日本水産
・ミクシィ
・森永製菓
・日本マクドナルドホールディングス
・マツモトキヨシホールディングス
・第一三共
・伊藤忠テクノソリューションズ
・サイバーエージェント
・楽天

 

どの会社も1度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

もちろん全部で400ありますので、あまり聞きなじみのない会社もあるかもしれませんが、算定基準を通るのは基本的に東証一部に上場している会社が多くなっているので、比較的有名な会社ばかりです。

 

 

まとめ

現在はJPX日経インデックス400に連動する(数値の動きが同じになる)ETFと呼ばれる上場投資信託などの商品も出ており、新参者ながら人気の指標となっています。

 

日経平均株価、東証株価指数とあわせて見ていくことでより良い投資が出来ると思いますので、どういったものなのかしっかり理解しておきましょう。

 

株式投資で『訪れるかもしれない未来』に備える

皆様こんにちは、takahiroです。

 

僕は普段、会社員として働きながら副業として株式投資をしているわけですが、正直2020年7月時点で、株式投資だけで生活できるほどは稼げていません。

 

もちろん利益はあげられていますが、本業である会社員の給料と比較すればまだ及ばず、いま仕事をクビとかになったらどうしよう状態です。

 

今回世間を騒がせた新型コロナウィルスで、今の平穏(当たり前に仕事があって、当たり前に生活ができる)がいかに脆く不安定な土台の上に成り立っているものか身に染みて分かった人は多いと思います。

 

僕は運よく今まで通り仕事を続けられていますが、そうでない人も大勢いて明日をどう生きるかレベルで悩み苦しんでいる状態かもしれません。

 

だから僕はこれまで以上に投資に力を入れて今よりももっと稼げるように知って、『収入源の複数確保』を目標にしています。

 

これは会社に頼らなくても生きていけるように、ひいてはもし会社に見捨てられても困らないようにしたいという背景からです。

 

今の世の中、何かをアテにして生きることほどリスキーなことはありません。

かつて世に名を轟かせた大企業でさえ潰れ、明日もどうなるか分からない時代です。

そんな中で、「自分だけは大丈夫」なんてのは有り得ませんし、明日は我が身なのです。決して他人事ではないんです。

 

僕は会社員であることを卑下しているのではなく、会社員という立場を失ったら自分がどうなるのかを想像し、それに備えておくことが必要であると思っています。

 

株式投資はそんな備えの1つであり、だからこそ真剣に取り組んでいます。

 

副業・複業といったものが徐々に認知されつつある日本ですが、それでも未だに会社員の収入1本だけで生計を立てている人がほとんどです。

 

もちろんそれ自体はいけないことでも何でもありません。一生懸命働いているわけですし、むしろ誇れることです。

 

しかし、その生活は明日にはどうなるか分からないのも事実です。もしかしたら明日いつも通り会社に行ったら、朝礼で上司から「このたび我が社は倒産することとなった」なんてフィクション作品のようなことを告げられてもおかしくないのです。

 

そうなった時、これから自分はどうする家族はどうすると焦って混乱して転職サイトに手当たり次第に登録しまくって、ハローワークに泣きついて・・・という風にならないためにも、何かしらで備えておくことはとても大切なんじゃないかと思うのです。

 

僕はたまたま株式投資でしたが、これを読んでくださっている皆さんも何でもいいので会社員とは別の収入源を作り育てていくことをオススメしたいです。

 

それは自分を、ひいては自分の身の回りにいる大切な人達を守ることに繋がると、僕は信じています。

 

無駄な勉強なんてないので、学ぶことを大切にしよう

皆様こんにちは、takahiroです。

 

今日は投資には直接関係ありませんが、生きていく上で大切なもののひとつである『勉強』についてお話したいと思います。

 

皆さんは、勉強は好きでしょうか?

こう質問されて「はい」と即答できる人は、おそらく少数派です。

 

大抵の人は勉強と聞くと抵抗感を覚えたり、あまり率先してやりたくないと考えると思います。

 

僕も決して勉強が好きというわけではないですし、やらずに済むのであれば何もせずボーっとして過ごしたいタイプの人間です。

 

でも、人生において勉強はした方がいいものです。これに間違いはありません。

なぜなら、世の中は『勉強して学ばない人が損をするようにできている』からです。

 

例えば投資だってそうです。投資に関する知識を何も持たないままやっても、稼ぐことはまず無理です。僕はそれを始めたばかりの頃に痛いほど感じました。

 

それだけでなく、世の中に存在する様々なルールや制度は複雑な形になっていって、これをしっかり理解するには知識が読み解けません。

 

ルールや制度が複雑になっているのは、これを作った頭のいい人達があえて分かりにくく書くことで、これを理解する努力を拒否する『勉強しない人達』から搾取するためだと僕は思っています。

 

現に、社会的弱者と呼ばれる人々はこういったルールや制度の実態をあまり分かっておらず、1日を生きるのが精一杯という状況ではないでしょうか。

 

だからそうならないためにも、勉強はした方がいいのです。

 

僕はこれまで色々なことを勉強してきて、時には周囲から「そんなこと学んでどうするの?」とバカにされたこともありましたが、思わぬところでその知識が役立ったりしたので、「この世に無駄な勉強なんてない」と今では自信を持って言えます。

 

どれだけ綺麗事を並べても、理想を語っても残念ながら世の中は弱肉強食の側面があることを否定はできません。

 

その中には「知識を持ち世の中の仕組みを理解しているか、そうでないか」ということも問われています。

 

弱者は救済されるべき存在であることを否定なんてしませんが、弱者ということに甘えて何もしようとしないのもある種問題ではないかと僕は考えています。

 

まずは自分が興味を持ったことでも何でもいいので、勉強を始めてみましょう。

それが人生のどの場面に役立つかはさておいて、決して無駄にはなりません。

 

その勉強で思わぬ道が拓けることもあるので、少しずつでも取り組んでみるといいのではないでしょうか。

 

利息を取る側になるか、取られる側になるか~『殿、利息でござる!』の感想~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

『殿、利息でござる!』という映画を観ました。

大昔にあった実話を題材にしており、それがお金(金貸し)に絡むものだということで勉強も兼ねて観てみた感想を交えつつ、この作品から得た教訓をお話していきます。

 

 

世の中の仕組みで苦しむのは庶民

まずは、この作品のあらすじをご紹介します。

江戸中期、財政の逼迫(ひっぱく)した仙台藩が領民へ重税を課したことで破産や夜逃げが続出し、小さな宿場町・吉岡宿は困窮し切っていた。このままではダメだと考える商人・穀田屋十三郎(阿部サダヲ)と同志たちは、藩に金を貸し付け毎年の利息を住民に配る「宿場救済計画」を考えつく。町の存続を図るため、前代未聞の金貸し事業を成功させるべく、彼らは私財を投げ打ち……。

テーマとなっているのは『カネと利息(金利)』の話です。

お上(お偉い方々)のせいで心身も経済的にも追い詰められた民衆が、逆にお上から利息を取ることで窮地から脱出するために奔走します。

 

時代設定は1766年と今から250年以上前の物語ということになりますが、この時代はお上の言うことは絶対であり、変に逆らえば首を刎ねられる(殺される)のが当たり前で、庶民は理不尽な命令や制度に対して従うしかないことがよく分かります。

 

お上から課せられた『伝馬役』という物資の輸送の仕事に対しても、その費用は全て庶民の負担となり、何か問題が起きれば肝煎(きもいり)と呼ばれる役職に就く村の首長に責任を負うことになっています。

 

そのことについて肝煎自身も「理不尽など飛び越している」と怒っていますが、それすらもお上にとっては当たり前のことのように思われ問題視されていません。

 

今の世の中もそうですが、お上の意向に最も振り回されるのは庶民であり、苦しむのも庶民だという事実は変わってないんだなと思いました。

 

 

人はカネが絡むと、見返りを求める

お上にカネを貸すために必要な金額として、発案者である菅原屋(すがわらや)は千両(今の価値に直すと三億円ほど)を提示します。

 

当然これほどの大金は2~3人だけで用意できるものではなく、少しずつ色々な人達に協力してもらえるよう説得していくのですが、ここで問題が発生し始めます。

 

端的に言うと、カネを出した人がスゴいと持て囃されたり、売名行為(後世に名を残したいだけ)と非難されたりするようになるのです。

 

実はこの金貸し案は個人が儲かるという事業ではなく、お上から巻き上げた利息を伝馬役の費用に充てて村全体を救おうというものだったからです。

 

人間は基本的に自分のカネを出す際は、何かしらの見返りが自分にあることが前提となっているし、周囲もそうであると認識しています。

 

そうではないのにカネを出すと、良いカッコをしたいだけだとか、自分の株を上げたいんだろうという声が出るのって、今で言う寄付をする人への非難と変わりないですね。

 

また、仲間内でも「自分は○○も出資したのに、お前は○○しか出資していない。」などと小競り合いが起きます。

 

カネが絡むと人間の善意や大義というのはいつの間にかブレて歪むものだということがよく分かります。

 

 

「誰かに褒められたくてやるわけじゃない」という信念

そんな醜い争いがある一方で、物語の後半で主人公の父親である浅野屋甚内(本編開始時には既に故人。金貸し屋を営んでおり周囲から守銭奴と揶揄されていた。)が、実は自分が貯めたカネでお上に上奏(意見を申し上げる)し、村を救おうとしていたことが判明します。

 

そんな甚内が生前言っていたことは、

 

・たとえ周囲から何を言われても気にするな

・褒められたくてやってるわけじゃない

 

というもので、困窮し夜逃げするしかなくなった人に対しても、

 

・これはあなたのせいではなく、世の中の仕組みのせいだ

・決して卑屈になってはいけない

 

と言葉を投げかけ、それまで自分が貸していた借金を帳消しにするだけでなく、これは返さなくていいと当面の資金を渡していました。

 

人間はカネによって人生が成功するか失敗するか決まるというのは、紛れもない現実としてあります。

 

弱肉強食の論理で、搾取するかされる側になるかが重要であり、誰かを救うためにカネを出せば先程言ったような非難も飛び出てきます。

 

しかし、それだけが人間の全てではありません。

カネを扱うのは人間であり、カネをどのように使うかも人間が決めます。

 

甚内がそうであったように、僕達もカネに囚われて人間としての誠意や優しさを失ってはいけないと思います。

 

 

まとめ

この作品は、カネにまつわるどうしようもない負の側面と、それだけではないという正の側面の両方を取り上げています。

 

カネはカネでしかなく、誰がどのような目的でどう使うかで決まる。

 

そのことをよく踏まえて、僕達はお金を稼ぎ、どう使っていくべきか考えなければいけないと、この作品を観て学びました。

 

僕が投資で経験した失敗談3選~同じ轍は踏むな~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

この記事を読んでくださっているあなたは、今どんな状況にいる人でしょうか?

まだ投資をしていない人、これから投資を始めようと思っている人、まだ投資を始めたばかりの人・・・など様々だと思います。

 

僕は株式投資を始めてから5年以上経っていますが、幸運なことに利益をそこそこあげることができています。

 

もちろん、ここに至るまでにはたくさん勉強してきましたし、良いことばかりではありませんでしたが、それも今では良い経験だったと思っています。

 

さて、そんな僕がこれまで投資に取り組んできて、「あれは失敗だったな・・・」と今でも悔やんでいることが3つあります。

 

今回は、投資未経験もしくは投資初心者の人へ向けて、僕の失敗談をお話したいと思います。これを読んで、僕と同じ失敗をする人が少しでも減ってくれたら嬉しいです。

 

 

投資は勘と感覚だけでどうにかなるものではない

僕が投資を始めたばかりの頃、どの会社の株を購入するかはほぼ勘で決めていました。

一応PERやPBRなどは見ましたが、その数値が良いのか悪いのかも正直あやふやで、「とりあえず会社名は知ってるし、信用できるだろう」という気持ちでやっていたのです。

 

なぜかというと、『投資に関する知識』がほぼ無かったからです。

 

会社の何の情報を調べればいいか、その情報のどこが大切か、どうなっていると良いのか・・・そういったことが分からず、また理解しようともしていませんでした。

 

今にして思うとなんてバカなんだ・・・という気持ちでいっぱいですが、当時はそれでも「何とかなる」という謎の自信があったのです。

 

結局、当時そんな風にして購入した株は、全て値下がりしてしまい今も保有し続けたままです。もちろん配当金や優待品はもらえているのでまだいいのですが、これがもし無配当や優待も無かったらと思うと、ゾッとします。

 

投資は理論が全てではありませんが、数字を扱う以上、そこには必ず論理的な計算や合理性が存在します。

 

勘や感覚だけでどうにかなる世界ではありませんので、投資をするにあたっては必ず勉強して知識を身に付けましょう。

 

 

「取り戻してやる!」という考えはさらなる失敗のもと

5年以上やっているので、利益を得たこともあれば損失を出したこともあります。

 

利益を得た時はいいのですが、問題なのは損失を出した時の心理です。

人間は損をすることが大嫌いで、損した場合に考えるのは「この損失を何とか取り戻さねば!」ということです。

 

事実、僕も株選びに失敗して損失を出した時は、「次こそ成功してこの分を帳消しにしよう!」と意気込んでいましたが、こういう時って視野がとても狭くなっています。

 

普段は色んな情報をじっくり見て、吟味した上で株を購入していたのに、気持ちがはやるばかりにやや雑に選んで購入してしまうことがあるのです。

 

そんな風にやって成功できるほど、投資の世界は甘くありません。

先程言ったように投資は論理的思考力が武器となります。それを欠いては勝てるものも勝てないので注意しましょう。

 

 

「自分は運が良い」なんてことはない

投資では、時折思わぬ理由で株価が大幅に上がって利益を得ることがあります。

 

これは事前の予測が大変難しく、また理論的に説明できる事象でもないことが多いためいわゆる再現性が無いものですが、これを経験した時に気を付けなければいけないのは「こうして利益を得られた自分はツイてる!スゴいんだ!」と勘違いすることです。

 

人間は大勝ちすると気前がよくなり気持ちが高ぶって、何の根拠もないのに次も絶対に勝てると思いこむことがあります。

 

僕もある会社の株を保有している時、経営統合の話が発表され株価が大幅に値上がりしたため売却したところ、大きな利益を得られた時があります。

 

この時は、まさに「自分はツイてる!」という気持ちになり、すぐ別の株に投資してさらに利益をあげようと考えたことがありました。

 

この時はある程度の成功と失敗を経験した後だったので冷静さを取り戻すことができましたが、それでも一時的には気持ちが舞い上がるので、これが投資初心者であればどんな風になるかは何となく想像がつくと思います。

 

確かに投資には運の要素もありますが、それはあくまで不安定で不確定、たまたまな場合が多いことを忘れないようにしましょう。

 

 

まとめ

僕が好きな漫画、『鋼の錬金術師』でこんな言葉が冒頭に出てきます。

 

「痛みを伴わない教訓には意義がない」

 

人間は痛みを経験してはじめてそこから学びを得る、という意味です。

 

確かに失敗は僕達に大きな教訓を与えてくれますが、できれば避けたいという気持ちが本当のところ。

 

今日の僕の記事を読んで、皆さんが同じ失敗をせず痛みを伴う教訓から回避できることを願っています。

 

損切りはするべきか?~個人投資家が考察~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

投資の世界では、『損切り』というものがあります。

 

ある株を購入した後、それが値下がりしてこのままだとさらに下げ幅が大きくなり多大な損失を抱えそうという時に、その時点で売却することで損失を最低限度に抑える・・・という手法です。

 

例えば購入時の株の価格が1000円、それから3日後に700円に値下がりしたとしましょう。この時点で株を売却すれば損失は300円となりますが、ここで売却せずにさらに3日経ったら、さらに値下がりして500円となりました。

そうすると、損失は500円に拡大してしまい結局3日前より大きな損失を出すことになってしまいます。

 

このように、損切りは「取り返しのつかない大きな損失(重傷)を負う前に、小さな損失(軽傷)で済ませたい」という時に有効なのです。

 

 

そんな損切りですが、この手法は投資家によって賛否が別れます。

 

賛成派の意見としては、

・大きな損失額を取り返すのが大変になる

・他の株への投資機会を失う(購入したい株があっても買えなくなる)

・損切りせず保有したままにしても、株がいつ値上がりするかも分からずその保証もないので塩漬けになる(ただ保有しているだけになる)

 

対して反対派の意見としては、

・持っているだけでも配当金は得られる

・損切りして確定させなければ実質的な損失とはならない

・値下がりしている状態で株を買い増せば、安く多く入手できて値上がりした時がチャンスとなる

 

などです。

正直この論争に絶対的な正解はないと思うので、最終的には自分の意思で損切りするかどうかは決定するべきですが、僕の個人的な意見としては

 

「中長期投資であれば、損切りせずとも良い」

 

と考えています。

 

確かに損切りはその時点で株を売却することで損失をある程度に抑えることが出来ますが、もしその後株が逆に値上がりしたら余計な損失を出してしまったという結果になります。

 

株が値上がりするか値下がりするかは誰にも分かりませんし結果論となりますが、デイトレーダー(1日で何度も売買を繰り返し利益を得る投資家)やスイングトレーダー(数日~数週間で売買を繰り返し利益を得る投資家)でなければ、それなりに長い期間株を保有することになります。

 

もちろんその会社の業績が悪かったり問題があるなどで株の価格が値上がりする可能性がなければ損切りは有効な手段ですが、そうでなければ値上がりする可能性は十分あるので、早期に見切りをつけて損切りしてしまうのは勿体ないです。

 

また、先程書いたように株には配当金というものがあります。

会社にもよりますが、あらかじめ決まった期間に株を保有していれば、何もしなくともお金が入ってくるのです。

 

株が購入時より値下がりしていたとしても配当金は受け取ることができますが、損切りのために株を手放してしまえば配当金を受け取れず「売却した損失金+受け取れなかった配当金」というダブルの損失となることもあります。

 

デイトレーダーやスイングトレーダーははじめから配当金を狙ってはいないので構いませんが、中長期投資はそこも加味しての投資手法なので、安易に損切りするのはやはり勿体ないですしナンセンスです。

 

 

とはいえ、損切りをせずズルズルと株が値下がりし最終的には価格が最底辺を記録した・・・となれば目もあてらないので注意して動向を確認することは欠かせません。

 

いずれにしても大切なことは、「損切りが吉と出るか凶と出るか」を様々な観点から調べ、自分自身で納得のいく答えを出すことだと思います。

 

このブログでは何度も言ってますが、株式投資は自己責任。

何をするもしないも自分の判断ですべきであり、その責任も自分が負うべきものです。

 

僕は中長期投資を行っている投資家なので基本的に損切りはしないことにしていますが、これを読んでくださっている皆さんは改めて自分でよく考えて損切りの是非について決めてもらればと思います。

 

のれんとは?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

会社の決算書類や、経済ニュースを見ていると『のれん』や『負ののれん』というワードが目に入ってくることがあります。

 

のれんと言えば、よく居酒屋や料亭などが開店・閉店の時に出し入れする暖簾を思い浮かべる人もいると思いますが、ここでいうのれんはそれとは全くの別物です。

 

今回は、そんな『のれん』と『負ののれん』について分かりやすく説明していきます。

 

 

のれんとは?

簡潔に言うと、『会社の持つブランド力(知名度)や技術力を背景とした、将来利益を出す力によって、通常の買収金額より高い金額で買収することとなった際の差額』のことを指します。

 

会社はモノやサービスを創り出し、それを販売することで利益を出すのが一般的です。

それにあたりモノやサービスを創り出すための設備や機械、人材が充実していればその分良いものが創れて高く売れるわけですが、それら目に見える力の他に、目には見えない力というのも会社は持っています。

 

それが上述のブランド力や技術力です。

例えば靴やお財布などを販売しているGUCCI(グッチ)や、化粧品を販売しているChanel(シャネル)は、その名前自体に価値を持っています。

 

「GUCCIが好き」や「Chanelだから買う」というのは、商品はもちろんですが何よりその会社の名前に魅力を感じているからこそ出る意見です。

 

また、「精巧で細部にまでこだわった商品」というのは、それを創るための技術があってはじめて成立するものであり、消費者はそんな商品だからこそ好きで愛用しているということも多いです。

 

これらは目に見えないため分かりづらいですが、間違いなく会社の強みであり力ですよね。

 

そんなのれんは、会社が買収される際にその真価が問われます。

例えばA社をB社が買収することが決定した際に、A社の純資産(会社自体の持つ価値)が100万円だったとすれば、通常であればB社は100万円出せば買収できます。

 

しかし、実際には200万円出すことで買収が成功しました。

 

これは、A社のブランド力や技術力であるのれん代に100万円の価値があると判断され、純資産100万円に上乗せされた形です。

 

これがのれんであり、『正ののれん』とも呼ばれています。

 

 

負ののれんとは?

上記に対し、負ののれんは簡潔に言うと、『会社を買収する際に、通常かかるはずの金額より安く買収できた場合の差額』を指します。

 

その会社のブランド力や技術力、その他の部分で何か問題があると見なされたため、その点をマイナスとして安い金額がつけられたと判断するのが一般的です。

 

例えば、過去に不祥事を起こして会社のイメージが悪くなっているとか、技術力の割に抱えている設備や機械がデカくて高額な維持費がかかっている(いわゆるコストパフォーマンスが悪い状態)などですね。

 

これも目には見えませんが、確実に会社の持っている力(ただしマイナス方向の)です。

 

例えばC社をD社が買収することが決定した際に、C社の純資産が100万円だったとすれば、通常D社が100万円出せば買収することができます。

 

しかし、実際には50万円で買収が成功したとすれば、その差額50万円は負ののれん代が影響したものと捉えることができます。

 

負ののれんが発生する会社は何かしらのリスクを抱えているため、本来であれば買収するのは控えた方がいい会社です。

 

それでも買収するということは、立て直して利益を上げる算段がしっかりあるという可能性もありますが、いずれにしても動向を注意深く見ていく必要があります。

 

 

のれんの注意点

のれんというのは『目には見えない会社の価値』を数字(金額)にしています。

 

そしてその金額は、『会社が利益を生み出す力を持っている』ことを前提として計上されているため、もしどこかの時点でその前提が成り立たない(そこまで利益を生み出せない)ことが判明すれば、その分だけ利益ではなく損失として計上されることになります。

 

のれん代によって会社の利益が大きくなっていて良く見えることがありますが、これはあくまで『期待値』であって実際にお金として存在しているわけではないことを認識しておきましょう。

 

同時に、その年度にいきなり利益が大きくなっている理由がのれん代でないかどうかも、しっかりチェックすることが大切です。

 

 

まとめ

誤解のないように補足しておくと、のれんは決して違法性のある利益の計上ではありません。法律に則って記載されるものです。

 

ただしその性質上、少々独特な存在であることを忘れず、これによって会社の価値を見誤って投資で失敗しないよう気をつけましょう。

 

「間違っていることは間違っている」と言えない世の中~『株価暴落』の感想~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

昨日、池井戸潤の小説が原作となっているドラマ、『株価暴落』を観ました。

株や経済に関する作品ということで興味を持ったのがキッカケですが、若干ご都合主義なところはあったものの、世の中の現実を映していると感じる点、またカネと権力の繋がりについてもしっかり描かれていて面白い作品だったので、感想を交えつつお話していきます。

 

 

『株価暴落』とは?

まずは、作品のあらすじを簡単に。

白水銀行の板東洋史が担当する大企業・一風堂が企業テロに狙われた。債務超過に転落してから経営再建に乗り出した矢先の事件だった。案山子を名乗る犯人から、会長と社長の辞任と会社清算を要求する声明文が届き、一風堂の株価暴落する。メインバンクである白水銀行では、破産懸念の一風堂にこれ以上の追加融資を反対する坂東と、倒産しないように支援を続けるべきという企画部次長の二戸哲也が激しく対立する。

一風堂では、財務部長の友部勇作ワンマンオーナーの会長・風間耕造の解任を狙うべくクーデターを画策していた。一方、爆破犯人を追う野猿刑事田崎刑事は、容疑者の犬鳴黄を追いかけるが、なぜかなかなか捕らえることはできていなかった。

そして白水銀行では、追加支援を見送るかどうかを決定する役員会が開かれようとしていた。

出典:Wikipedia

 

この作品を簡潔に言うと、『カネや権力を得ようと躍起になる人間と、理想と信念を持ち続ける人間の闘い』です。

 

主人公である坂東(ばんどう)は、審査部という会社に融資するかどうかを決定する部署に所属しており、一風堂(いっぷうどう)の担当者です。

 

「融資の要諦は回収にあり」という信条を持っており(お金を貸す際に肝心なのは、それを返済できるよう努力して、確実に返済できる能力を持っているかどうかという意味)、たとえ有名な大企業で各界に絶大な権力を持っていたとしても、それは変わらないと姿勢を持ち続ける誠実な銀行員です。

 

何としても融資を推し進めたい二戸がどれだけ嫌がらせをしてきても、風間が圧力をかけてきても屈せず、「間違っていることは間違っている」ということをハッキリと主張します。

 

しかし、融資をしなければ間違いなく一風堂は潰れ、路頭に迷い追い詰められ、自殺者が出るかもしれない・・・というリスクもあるため、激しく葛藤することになります。

 

ここから見えてくるのは、いつの時代も既得権益層の身勝手な都合に振り回され被害を被るのは下っ端にいる人間なんだということ、そして既得権益層は自分達を守るためならどんな手段もいとわないということです。

 

作品に出てくる人物の中に滝田という刑事が出てくるのですが、救いようがないほど身勝手で傲慢で、でもきっと現実にこういう輩は存在します。

 

全5話構成ですが、起承転結がしっかりしており単純に作品として面白いです。

 

 

カネと権力は密接に関わっている

融資を推し進めたい二戸の背後には、義理の父である代議士(政党の幹事長候補)と、これと懇意にしている風間がいます。

 

二戸は義理の父や風間から金銭的な援助を受けたり便宜を図ってもらっており、だから風間が会長を務める一風堂が潰れないよう、融資を強引にでも行いたいというわけです。

 

また、刑事の滝田は闇金に多額の借金をしており、それを返済するため爆破事件の首謀者の指示に従い実行犯として行動し、過去に盗撮を行った山崎(やまざき)を脅迫して加担させます。

 

まさにカネや権力のためならば何でもするという、人間として許されないことをする連中ですが、そうすることで成り上がったり自分の立場を守ってこられたことも事実。

 

カネがあるところに権力は集まり、権力が集まるところにカネは集まるという認めたくない理不尽な現実があるということがよく分かります。

 

とはいえ、それで幸せになれるかは別だと思いますが。

 

 

作品中に出てくる投資に関する話

タイトルの『株価暴落』の通り、この話には株価が絡んでいます。

一風堂はただでさえ経営再建中という先行き不透明な状況に、爆破事件の影響が重なり株価がどんどん下落していきます。

 

実際に会社で事故や事件が起きれば、その原因や理由がどうあれ株価は揺れ動くものなので、ここはリアルでした。

 

また、物語後半では『空売り』が重要なキーワードとなります。

空売りとは、将来会社の株価が下がると予測した際に使う投資手法で、例えば100円で株を売っておいて、その後株価が下がり50円となったところで買い戻すことで、差額分の利益を得ることができます。

 

一風堂の爆破事件の影響で株価が下がるということが分かっていれば、空売りを利用して大儲けすることができる・・・

これに気付いた坂東が警察に通報することで、新犯人が浮かび上がってくるのです。

 

他にも、銀行の『貸し渋り(銀行が会社や個人へ融資することを渋り断ること)』や『融資予約(融資することを仄めかしておいて、いざとなったら断ること)』などの用語も出てきます。

 

正直そこまでガッツリ投資の話は出てきませんが、投資の初心者でも分かりやすい感じになっているので、あまり抵抗感もなく作品を楽しみながら勉強することが可能です。

 

 

まとめ

銀行・巨大企業・警察・・・という組織とそこに所属する人々、またその思惑に巻き込まれる個人と、最初は繋がりが無かった人間達が1つの事件によって交わり関わり、真相に近づいていく展開はハラハラドキドキします。

 

投資の勉強題材としても、作品としても楽しめる『株価暴落』。

興味があれば、一度観てみるとよいでしょう。

 

 

ストックオプションとは?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

ストックオプションという言葉を聞いたことはあるでしょうか。

投資をしている人はもちろん、就職活動をしている人も企業の求人情報の福利厚生の欄に『ストックオプション制度』と書かれているのを見たことがあるかもしれません。

 

今回は、このストックオプションについて分かりやすく説明していきます。

 

 

ストックオプションとは?

簡潔に言うと、『あらかじめ決められた価格(と期間)で自分の会社の株を買うことができる権利』です。

 

ストックオプションは英語表記で「Stock Option」となっており、直訳すると「株式の権利」となります。

 

例えば、Aという会社があって現在の株価が1000円としましょう。

ストックオプションによって「今から3年の間、A社の株を1株1000円で買う権利」を得られたとして、この3年の間にA社の株価が2000円に上昇したと仮定します。

 

そこで、ストックオプションを行使して1株1000円で購入して、これを2000円で売ればそれだけで1000円の利益を得ることができます。

 

実際の株の売買は、単元といって100株や1000株という単位でやり取りすることが基本なので、ザっと計算するだけで「1000×100=10万円」や「1000×1000=100万円」となり、大きな利益が得られるのが分かりますね。

 

つまり、ストックオプションは将来、会社の株価が上昇すればその分だけ自分に利益が入ってくることになるのです。

 

 

ストックオプションのメリット・デメリットは?

ストックオプションを保有する社員側からすれば、上記であげた通り将来会社の株価が上昇すればするだけストックオプションの権利を行使して利益を得るチャンスとなるので、仕事を頑張ろうというモチベーションになります。

 

会社の株価が上昇するには、業績を上げて会社を成長させ、投資家に株を買ってもらえるように魅力的な会社にする(株の需要を拡大する)ことが必要だからです。

 

一方、ストックオプションを与えた会社側からしても、自社の業績が上がり株価が上がればそれだけ会社の価値が高まるということになります。

 

つまり、社員側と会社側の「株価を上げるために会社を成長させる」という利害が一致し、同じ方向を向いて歩んでいくことができるのです。

 

仕事において何より大切で難しいのは、社員がモチベーションを高く保った状態で仕事を行うことです。ストックオプションは、これを高く維持するのに効果的と言えます。

 

この他にもメリットはありますが、メインとなるのはこの点ではないかと思います。

 

逆に、もし株価が上がらないもしくは下がってしまえば、ストックオプションは存在する意味を無くします。

 

そうすると、社員側のモチベーションは落ち、会社の業績も悪化の一途を辿る可能性があります。

 

もちろん株価が上下する要因は単に業績だけでなく、様々な要素が絡んで起こることですが、ストックオプションも決して万能な制度ではないということですね。

 

 

ストックオプションの行使条件

そんなストックオプションですが、実際には権利を行使するためにあらかじめ条件が定められていることが多いです。

 

例えば、「入社後〇年経過しないと行使できない」や「ストックオプションで購入できる株は最大○○まで」というような感じです。

 

ルールが無いとストックオプションによる利益を目当てに入社してくる人がいるかもしれませんし、社員側も会社側も自分の目的のために何かをしでかす危険もあります。

 

それを防ぎ、健全な権利として維持するためにも、ルールは必要なのです。

 

もし就職先の会社にストックオプション制度が導入されているのであれば、事前に詳細を確認しておくとベストかと思います。

 

 

まとめ

ストックオプションは全ての企業が導入しているわけではなく、今後もっと業績を伸ばしていきたいと考えている(伸ばせる算段がある)会社など一部で導入しているものです。

 

もちろん導入しているから絶対業績が伸び株価が上がるものではありませんが、投資家はそれを期待して株を買うこともあります。

 

株式投資をする際は、その会社がストックオプションを導入しているかどうかもひとつの参考にするのもいいかもしれません。