東証二部とは?~分かりやすく解説~
皆様こんにちは、takahiroです。
以前、『東証一部』について説明しましたが、これと並んでよく見聞きするワードに『東証二部』というものがあります。
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東証一部と同じではないのか、違うとしたら何が違うのかなど、実はよく分からないという人も多いと思いますので、今回は東証二部について説明します。
東証二部とは?
読み方は『とうしょうにぶ』です。正式名称は『東京証券取引所第二部(とうきょうしょうけんとりひきじょだいにぶ)』となっています。
この東証二部が何なのか簡単に言うと、
東証一部に上場している会社よりも規模の小さい、中堅企業向けの市場
です。
東証証券取引所にはいくつかの市場が展開されていて、東証二部はそのうちのひとつ。
この他に東証一部、マザーズ、ジャスダックという市場があり、この中で東証二部は東証一部に次ぐランクの位置づけとなっています。
よく、東証一部が一軍だとすると、東証二部は二軍と言われますが、ここに上場出来ているということはそれなりの実力や実績を持った会社であることに間違いはありません。
そのため、東証一部と同じく信用・信頼があると認められている会社という認識でOKです。
2020年6月5日時点で、東証二部には482社が参加しています。
東証一部とは違うの?
東証二部と東証一部は別物です。何が違うかと言うと、上場(じょうじょう)するために満たしていなければならない基準が異なります。
東証一部にも東証二部にも、ここに参加(上場)するためには一定の条件が定められていて、これを突破できない会社は参加することができません。
東証一部は有名企業が名を連ねる日本の市場の中でも実質トップの位置に君臨していますが、それだけにここに参加するための条件もかなりハードルが高いのです。
東証二部もハードルの高い条件であることに変わりはありませんが、東証一部と比べると若干緩くなっているため、「東証一部は無理だけど、東証二部ならいける!」という会社もたくさんいるのです。
もちろん東証一部に参加できるのがベストなのですが、現状ではそれが難しい会社が、いつか東証一部へ参加出来るようになるための登竜門として使われているケースが多くあります。
一方で、東証一部はここに参加するための費用も東証二部と比較すると高額なお金がかかるので、あえて東証二部に参加しているという会社もあります。
東証二部に参加している会社は?
ここではそんな東証二部に参加している会社を並べてみます。
・株式会社東芝
・三谷商事株式会社
・株式会社帝国ホテル
・日本KFCホールディングス株式会社
・ヱスビー食品株式会社
・株式会社ブルボン
東証一部に負けずとも劣らない、名前を聞いたことのある会社ばかりだと思います。
東証二部は一部と比べれば下位の立場ですが、魅力という点では決して低くなく、むしろ一部に参加している会社よりも伸びしろが大きいと捉えることも出来ます。
東証二部から一部に上がることは出来るの?
先程東証二部は一部への登竜門と書きましたが、一部へ昇格するための条件を満たせれば、上がることは可能です(これを指定替え(していがえ)といいます)。
一部に上がるための条件を満たしているにも関わらずあえて二部に留まっている会社もありますが、多くの会社は一部に上がるために日々懸命に努力しているのです。
まとめ
東証二部は東証一部よりも影な存在に見られがちですが、株式投資においては東証一部以上に魅力が詰まっている会社もたくさんあります。
実はとてつもない価値を持っているのに市場では低い評価で見られているケースもあるので、スポットライトが当たりやすい東証一部だけではなく、東証二部もしっかりチェックし、お宝的な存在の会社の株がないか探してみるとよいかもしれません。