投資家心理とは?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

株式投資をしていると、『投資家心理』というワードを見聞きすることがあります。

様々な分析手法が存在し、ギャンブルとは全く異なるはずの投資ですが、なぜ心理という曖昧で不確定なものが出てくるのでしょう?

 

今回は、そんな投資家心理について説明します。

 

 

投資家心理とは?

意味は文字通り、『投資家の心理状態』を指しています。

 

株式投資において大切なのは、会社の将来の業績、株式の取引場所である市場全体の流れ、さらには日本と世界の未来を予測しどの株を買えば自分が利益を得られるか考えることです。

 

そしてその予測の精度を少しでも上げるために、投資家は様々なデータや指標というものを調べていきます。

 

本来であればそこに自分の心理を入れるのは得策ではありません。なぜなら心理はあくまで自分の主観的な思考であり何か根拠があるわけではないからです。

 

でも、株式投資をしているのは人間であり、心を完璧に無くして行動することはできません。

 

つまり、『データで見た根拠に基づく合理的な動きとしてはこうだけれど、実際にはそれと異なる動きをしてしまう』のが投資家心理であり、僕達が決して避けることができないものなのです。

 

 

人間である以上、必ず欲望やワガママな部分が出る

ではなぜ、合理的ではない動きをしてしまうのか。

 

理由はとても単純です。僕達人間は『自分が少しでも損することなく、少しでも多く稼ぎたい』と考えている生き物だからです。

 

株式投資で用いるのは自分のお金です。人間はお金が絡むと途端に本能に忠実になっていきます。

 

「損したくない。稼ぎたい。」

 

こんな思いに囚われます。

もちろん、それではいけないことはみんな頭では分かっています。だから根拠に基づき合理的に、投資における様々なリスクを念頭に置いた上で行動しようとします。

 

しかし、どれだけ理論的になろうとしても、本能は消えません。

合理的に動くのであればAだと分かっていても、Bに行ってしまうのです。

 

具体例を挙げてみましょう。

ここに1週間後に50%の確率で値上がりする株(価格100円)があるとします。当然値下がりする確率も50%なので、可能性は完全に五分五分です。

 

1週間後、この株が値上がりして150円となりました。この時点で株を売却すれば、50円の利益を得ることができます(購入時100円で、売却時に150円となっているため)。

 

さて、ここで問題です。ここで売却すれば50円の利益となりますが、果たして全ての投資家がこの行動に出るでしょうか?

 

きっと「もう1週間すれば、さらに値上がりするんじゃないか?」と考え、まだ売却せずに保有しておこうと考える人が出てきます。

 

しかし、先程言ったように株の価格が上下する確率は完全に五分五分。なのでさらに1週間後には値下がりして100円以下になってしまう可能性もあるわけなので、本来合理的に考え行動するのであれば価格が150円になっている間に売却し利益を得る方が得策のはずです。

 

これが、投資家心理なのです。

 

 

株式投資は自分自身との戦い

僕達が投資をするにあたって戦うのは、他人ではありません。

 

最も警戒し戦うべきなのは、「損をしたくない。稼ぎたい。」と常に考え続けている己の本能です。

 

人間である以上、欲が出てくるのは仕方ないことですがこれに気付かず投資をしていると、いつか必ず痛い目に遭う時が訪れます。

 

自分のどうしようもない欲に向き合い、いかにこれを客観的な視点で捉え、冷静に行動できるか。株式投資は自分の心理的な強さも求められるのです。

 

そしてこれは、自分だけに限らず全ての投資家が抱える問題でもあります。

 

そこも含めて考えた時、市場や経済がどう動くのか。そこに株式投資の命運を分けるものがあると僕は思います。