東証マザーズとは?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

前回、株式投資をするための市場として、東証一部東証二部を説明しました。

 

今回は、同じく株式の市場でありながらも東証一部や二部とはまた少し毛色の違う東証マザーズについて説明していきます。

 

 

東証マザーズとは?

簡単に言うと、『発展途上でありながらも、将来的に大きく成長する見込みのある会社を応援するための市場』です。

 

1999年11月に、日本の株式投資の場である東京証券取引所に創設されました。

なので、まだ割と新しい市場です。

 

マザーズというのは、『market of the high-growth and emerging stocks高成長と新興株の市場)』の略称です。

 

東証一部や二部に参加(上場)するためにはクリアしなければならない要件がありますが、これは会社として実績のある大企業や中堅企業でないと満たすことが難しいものがあります。

 

これに対してマザーズは、要件こそありますがまだ立ち上がって実績があまりなかったり、小規模で世間に名も知られていないような会社(いわゆるベンチャー企業やスタートアップ企業など)であっても上場しやすいものとなっています。

 

難しい言葉で言うと、新興企業向けの市場として存在しているのがこの東証マザーズです。

 

 

東証マザーズに上場している会社は?

マザーズには、2020年6月16日時点で322社が上場しています。

上場している会社の一部を挙げると、こんな感じです。

 

・メルカリ
・弁護士ドットコム
・マネーフォワード
ライフネット生命保険
・UUUM

 

ここに挙げたのは比較的有名な会社ですが、無名な会社もたくさん存在します。

 

そもそもマザーズは基本的に、将来的に東証一部や二部に上場したいけれど、今はまだ難しい会社がその足掛かりとするための場所でもあるので、無名であるかどうかは関係がないのです。というより、そういう会社こそ歓迎されるのがマザーズです。

 

最も、上場するということは投資家がお金を払ってその会社の株を買えるようになるので、投資家を守るために会社が将来成長する可能性が十分あるかはしっかり見られますし、上場してからも定期的に会社の業績等を厳しくチェックされます。

 

 

東証マザーズに上場するとどんな良いことがある?

では、なぜそこまでして上場するのか。

 

例えば、上場することで投資家が株を買えるようになるので、会社は資金を調達しやすくなります。

 

収益をあげるためにはある程度の元手が必要ですが、会社として実績も無く名も通っていないと銀行などの機関はなかなかお金を貸してくれません。

 

上場すれば投資家から資金を得られるようになるので、今よりさらに会社を大きく成長させる準備ができます。

 

また、上場というのはその会社にプラスのイメージとなり、社員も誇りを持つことができるようになります。

 

よく、「ウチは上場企業です!」とアピールしている会社がありますが、あれは『上場することを認められた、将来的に期待できる会社ですよ』という意味合いを持っています。

 

こういうメリットがあるので、上場を目指す会社が多いことも納得できますよね。

 

 

まとめ

東証マザーズは、まだまだ無名な会社も多い市場ですが、それは裏を返せばまだ注目している人が少ないということでもあります。

 

将来化けそうな会社を見つけて今のうちから株を買っておけば、投資家としても大きな利益を得られるチャンスがあります。

 

東証一部や二部と比べると小さくメジャーではない市場ですが、だからこそ見る価値があります。

 

投資をしている人は東証マザーズもしっかりチェックして、チャンスを掴みましょう。