投資家心理とは?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

株式投資をしていると、『投資家心理』というワードを見聞きすることがあります。

様々な分析手法が存在し、ギャンブルとは全く異なるはずの投資ですが、なぜ心理という曖昧で不確定なものが出てくるのでしょう?

 

今回は、そんな投資家心理について説明します。

 

 

投資家心理とは?

意味は文字通り、『投資家の心理状態』を指しています。

 

株式投資において大切なのは、会社の将来の業績、株式の取引場所である市場全体の流れ、さらには日本と世界の未来を予測しどの株を買えば自分が利益を得られるか考えることです。

 

そしてその予測の精度を少しでも上げるために、投資家は様々なデータや指標というものを調べていきます。

 

本来であればそこに自分の心理を入れるのは得策ではありません。なぜなら心理はあくまで自分の主観的な思考であり何か根拠があるわけではないからです。

 

でも、株式投資をしているのは人間であり、心を完璧に無くして行動することはできません。

 

つまり、『データで見た根拠に基づく合理的な動きとしてはこうだけれど、実際にはそれと異なる動きをしてしまう』のが投資家心理であり、僕達が決して避けることができないものなのです。

 

 

人間である以上、必ず欲望やワガママな部分が出る

ではなぜ、合理的ではない動きをしてしまうのか。

 

理由はとても単純です。僕達人間は『自分が少しでも損することなく、少しでも多く稼ぎたい』と考えている生き物だからです。

 

株式投資で用いるのは自分のお金です。人間はお金が絡むと途端に本能に忠実になっていきます。

 

「損したくない。稼ぎたい。」

 

こんな思いに囚われます。

もちろん、それではいけないことはみんな頭では分かっています。だから根拠に基づき合理的に、投資における様々なリスクを念頭に置いた上で行動しようとします。

 

しかし、どれだけ理論的になろうとしても、本能は消えません。

合理的に動くのであればAだと分かっていても、Bに行ってしまうのです。

 

具体例を挙げてみましょう。

ここに1週間後に50%の確率で値上がりする株(価格100円)があるとします。当然値下がりする確率も50%なので、可能性は完全に五分五分です。

 

1週間後、この株が値上がりして150円となりました。この時点で株を売却すれば、50円の利益を得ることができます(購入時100円で、売却時に150円となっているため)。

 

さて、ここで問題です。ここで売却すれば50円の利益となりますが、果たして全ての投資家がこの行動に出るでしょうか?

 

きっと「もう1週間すれば、さらに値上がりするんじゃないか?」と考え、まだ売却せずに保有しておこうと考える人が出てきます。

 

しかし、先程言ったように株の価格が上下する確率は完全に五分五分。なのでさらに1週間後には値下がりして100円以下になってしまう可能性もあるわけなので、本来合理的に考え行動するのであれば価格が150円になっている間に売却し利益を得る方が得策のはずです。

 

これが、投資家心理なのです。

 

 

株式投資は自分自身との戦い

僕達が投資をするにあたって戦うのは、他人ではありません。

 

最も警戒し戦うべきなのは、「損をしたくない。稼ぎたい。」と常に考え続けている己の本能です。

 

人間である以上、欲が出てくるのは仕方ないことですがこれに気付かず投資をしていると、いつか必ず痛い目に遭う時が訪れます。

 

自分のどうしようもない欲に向き合い、いかにこれを客観的な視点で捉え、冷静に行動できるか。株式投資は自分の心理的な強さも求められるのです。

 

そしてこれは、自分だけに限らず全ての投資家が抱える問題でもあります。

 

そこも含めて考えた時、市場や経済がどう動くのか。そこに株式投資の命運を分けるものがあると僕は思います。

 

株式投資は自己責任な社会で生き抜くための手段のひとつである

皆様こんにちは、takahiroです。

 

僕は現在、普段は会社員として働きつつ副業で株式投資を行い生活しています。

当面の目標として、この株式投資だけで最低でも生活費を賄えるくらいには稼げるようにすることを目指しています。

 

周囲の友達や職場の同僚の中で僕が株式投資をしていることを知っている人はごく僅かしておらず、その人達にも僕がここまで本気になって株式投資をしているとは伝えていません。

 

ではなぜ僕が誰に言うこともなく、会社員としての仕事だけでなく株式投資でも日々頑張っているのか。今日はその理由をお話します。

 

僕の話が、これからの人生の生き方について悩んだり迷ったりしている人のためになれば、これ以上嬉しいことはありません。

 

 

これからの世の中、会社員だけではきっと生きていけなくなる

「いい会社に勤めて、定年まで必死に働いて、引退後は貯金と退職金年金で優雅に暮らす」

 

これが昔の日本の社会人として正しい、というより正しいとされてきた生き方ですが、今やそんな時代は過去の遺物としてしか存在していません。

 

働き方は多様化され、転職は当たり前となり、副業や複業、フリーランスという言葉の方が当たり前となりました。

 

 

これはおそらく、会社員としてだけで生きていけるくらいに会社が社員の面倒を見切れなくなったのが理由だと僕は考えています。

 

 

自己責任ということにすれば色々都合が良くなる

なぜ働き方を多様化させることが、会社が社員の面倒を見切れなくなったことと繋がるのか。

 

それは、会社は社員として雇う以上、その社員に対して諸々の責任を負っているからです。

 

労働への対価としての給料はもちろん、ボーナスであったり福利厚生であったり社会保険であったり・・・会社として最もお金がかかるのは人件費に関わる部分であり、これが経営を圧迫している会社も存在します(僕が以前勤めていた会社も、社長が全体会議で「高い給料払ってんのに何やってるんや!お前らの給料に一番カネかかってるんやぞ!」と怒鳴っていました。)

 

昔であれば良かったのかもしれませんが、今やどんな大企業でもいつ経営が傾いて破産や倒産をしてしまうか分からない環境です。

 

そんな中で、以前のように社員に対して十分な待遇を用意することはかなり難しいはず。

 

であれば社会全体で働き方を多様化させ自分で選べるようにすれば、万が一社員を雇い続ける(面倒を見続ける)ことが出来なくなっても社員側の責任に出来る可能性があります。

 

会社員という選択肢しかない状況では、それは自分の意思で選んだわけではないので、そう仕向けていた会社(ひいては社会全体)に責任があるということで、何かあっても守る義務があります(ここでは法律云々の前に、世間の風潮がそうなるということを指しています)。

 

しかし、働き方を自分で選択出来るようになっていれば、会社員として働くということも「数ある選択肢の中から自分が選んだこと」として、もし会社が社員のクビを切ったり待遇を悪くしたりしなければ経営が立ち行かなくなり社員が是正を求めて反発しても、世間は「そうなることを視野に入れて備えていなかった社員達が悪い」という風潮になる可能性が生まれます。

 

というか、実際今やそうなっているように思います。

今回のコロナの影響で仕事を失った人達はたくさんいますが、それに対しても「自己責任だ」という声がネット上には飛び交っています。

 

 

自己責任として片付けられてしまうのなら、自分の身は自分で守るしかない

「そんなのおかしい!」とか「国や会社は何とかするべきだ!」という声もあちこちで挙がっていますが、おそらくこの風潮は今後もう変わることはないと思います。

 

なぜなら国にも会社にも、そんな余裕はないからです。自分達が生き残るだけで精一杯な中で、全員に平等に手を差し伸べるということは不可能です。

 

だから僕は、自分の身にいつ『自己責任論』の波が降りかかってもいいように、可能な限り備えておこうと考えています。副業として株式投資をしているのはその一環です。

 

もしかしたら明日、仕事をクビになるかもしれない。

そうなった時、今の時代最後に頼りに出来るのは自分自身なのです。

 

そこで誰かのせいにして助けてくれと叫んだとしても、何の意味もありません。

そうこうしている間に余計に自分の生活が苦しくなるだけです。

 

そんな惨めなことにならないように、今のうちから自分で出来ることは全てしておきたいのです。

 

 

自分の無力さに打ちのめされないように、自分を鍛えておいて生き抜けるようにする

今や世界はコロナで一変しましたが、これから先同様のことがまたいつ起こるかも分かりません。

 

僕は幸運なことに仕事が無くなることなく、今までとあまり変わらず生活出来ていますが、次も大丈夫なんて保証はないのです。

 

そして大丈夫ではなかった時、自分にはどうすることも出来ないという無力感に絶望し誰かに当たり散らすということはしたくありません。

 

だから今、どんなことが起きても生き残れるように。『自己責任論』がはびこる世の中でも問題なく楽しく幸せに生活できるように。

 

今日も僕は頑張り続けています。

 

皆さんも、自分が今できることは何なのか考え、準備をしておくことをオススメします。

 

何かあった時、最後に頼りにできるのは自分でしかないのですから。

 

東証二部とは?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

以前、『東証一部』について説明しましたが、これと並んでよく見聞きするワードに『東証二部』というものがあります。

 

toushi-wakariyasui.hatenablog.com

 

東証一部と同じではないのか、違うとしたら何が違うのかなど、実はよく分からないという人も多いと思いますので、今回は東証二部について説明します。

 

 

東証二部とは?

読み方は『とうしょうにぶ』です。正式名称は『東京証券取引所第二部(とうきょうしょうけんとりひきじょだいにぶ)』となっています。

 

この東証二部が何なのか簡単に言うと、

東証一部に上場している会社よりも規模の小さい、中堅企業向けの市場

です。

 

東証証券取引所にはいくつかの市場が展開されていて、東証二部はそのうちのひとつ。

 

この他に東証一部、マザーズジャスダックという市場があり、この中で東証二部は東証一部に次ぐランクの位置づけとなっています。

 

よく、東証一部が一軍だとすると、東証二部は二軍と言われますが、ここに上場出来ているということはそれなりの実力や実績を持った会社であることに間違いはありません。

 

そのため、東証一部と同じく信用・信頼があると認められている会社という認識でOKです。

 

2020年6月5日時点で、東証二部には482社が参加しています。

 

 

東証一部とは違うの?

東証二部と東証一部は別物です。何が違うかと言うと、上場(じょうじょう)するために満たしていなければならない基準が異なります。

 

東証一部にも東証二部にも、ここに参加(上場)するためには一定の条件が定められていて、これを突破できない会社は参加することができません。

 

東証一部は有名企業が名を連ねる日本の市場の中でも実質トップの位置に君臨していますが、それだけにここに参加するための条件もかなりハードルが高いのです。

 

東証二部もハードルの高い条件であることに変わりはありませんが、東証一部と比べると若干緩くなっているため、「東証一部は無理だけど、東証二部ならいける!」という会社もたくさんいるのです。

 

もちろん東証一部に参加できるのがベストなのですが、現状ではそれが難しい会社が、いつか東証一部へ参加出来るようになるための登竜門として使われているケースが多くあります。

 

一方で、東証一部はここに参加するための費用も東証二部と比較すると高額なお金がかかるので、あえて東証二部に参加しているという会社もあります。

 

 

東証二部に参加している会社は?

ここではそんな東証二部に参加している会社を並べてみます。

 

株式会社東芝
三谷商事株式会社
・株式会社帝国ホテル
・日本KFCホールディングス株式会社
ヱスビー食品株式会社
・株式会社ブルボン

 

東証一部に負けずとも劣らない、名前を聞いたことのある会社ばかりだと思います。

 

東証二部は一部と比べれば下位の立場ですが、魅力という点では決して低くなく、むしろ一部に参加している会社よりも伸びしろが大きいと捉えることも出来ます。

 

 

東証二部から一部に上がることは出来るの?

先程東証二部は一部への登竜門と書きましたが、一部へ昇格するための条件を満たせれば、上がることは可能です(これを指定替え(していがえ)といいます)。

 

一部に上がるための条件を満たしているにも関わらずあえて二部に留まっている会社もありますが、多くの会社は一部に上がるために日々懸命に努力しているのです。

 

 

まとめ

東証二部は東証一部よりも影な存在に見られがちですが、株式投資においては東証一部以上に魅力が詰まっている会社もたくさんあります。

 

実はとてつもない価値を持っているのに市場では低い評価で見られているケースもあるので、スポットライトが当たりやすい東証一部だけではなく、東証二部もしっかりチェックし、お宝的な存在の会社の株がないか探してみるとよいかもしれません。

 

貯金をするべきか投資をするべきか?

皆様こんにちは、takahiroです。

 

よく巻き起こる論争の1つに、『今の時代、貯金をするのと投資をするのはどちらがいいのか?』というものがあります。

 

貯金であればお金が減るという心配はない一方で、現在の銀行の利子率では増える金額など微々たるものです。

 

投資であれば貯金と比較してお金を大きく増やすチャンスがある一方で、上手くいかないと逆にお金が減る可能性もあるし、最悪0になったり借金を抱える羽目になるかもしれません。

 

お金は増やしたいけど、リスクは負いたくない

 

こんな想いを抱いている人はたくさんいることでしょう。

 

 

僕がこの論争に対して思うのは、「どちらも良いところも悪いところもあるのだから、やりたい方を選べばいい」です。

 

貯金で安全を取るか、投資でチャンスを取るか。

 

ハッキリ言いますが、良いところしかない方法など存在しません。もしそんなことを言っている方法があれば、それは間違いなく詐欺です。

 

世の中に『オイシイ話』は決してありません。

 

 

それでも自分の願望を可能な限り叶えたい人は、

守りたいお金は貯金に回して、攻めたい(増やしたい)お金は投資に回す

という方法を取ればいいと思います。

 

こちらでもお話しましたが、僕は投資を余裕資産(最悪0になっても生活に支障が出ないお金)で行っています。

 

これは万が一、投資で失敗をしても大丈夫なようにリスクヘッジ(危険を回避)しているのです。こうすることで何が起きても平常心や冷静さを失わず投資が行えるようにして、投資を楽しく、お金を増やせるように頑張ることが出来ています。

 

 

貯金推奨派の人が言うことの1つに、「投資は危ない」というものがありますが、それは欲をかいて投資にお金を全部つぎ込んだ挙句、リスクの高い無茶苦茶な取引をした場合に限ります。

 

諸々のリスクをしっかり理解し把握しておけば、そんな風になることはありません。

 

また、投資推奨派の人は「貯金したってお金は増えない」ということを言いますが、ごく僅かであってもお金は増えますし、やはり安全という面で貯金はとても有効な手段です。

 

なので、どっちが良い悪いではなく、それぞれの特性・特徴を活かして自分に合った無理のない方法を取ればそれでOKです。

 

 

僕が一番してはいけないと思うのは、何も考えず何となく貯金や投資をすることです。

 

様々な技術が恐ろしいスピードで進化していくこれからの時代、大体のことは機械がやってくれるようになるかもしれませんが、そうすると僕達人間は何も考えず過ごすことが出来るようになり、自分では何も出来なくなってしまうかもしれません。

 

『自分で考える』という行為を忘れず、これから何があっても楽しく自分の望むように生きていけるようにしておきましょう。

 

東証一部とは何か?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

東証一部(とうしょういちぶ)というワードを聞いたことがある人は多いと思いますが、具体的にこれが何を指すのかは知らないという人も多いのではないでしょうか。

 

株式投資をするのであれば抑えておいてほしいですし、株式投資をしなくても知っていて損はない東証一部について、今回は説明していきます。

 

 

東証一部とは?

東証一部(とうしょういちぶ)というのは略称で、正式名称は東京証券取引所第一部(とうきょうしょうけんとりひきじょだいいちぶ)』です。

 

東京証券取引所というのは、いわゆる「市場」と呼ばれる株式投資の売買が行われている場所のことで、この中にある1つが東証一部となります。

(この他にも東証二部・マザーズジャスダックという市場がありますが、ここでは詳細な説明は省きます。)

 

 

東証一部はどんな市場?

東証一部は、簡潔に言えば『有名企業が集う市場』です。

 

どの市場もそうなのですが、ここに参加(上場(じょうじょう)と言います)するためには満たさなければいけない条件があります。

 

具体的な項目としては

・株主数(その会社の株を持っている人の数)

時価総額(会社の総合的価値)

・事業継続年数(どれくらい会社として設立してから続いているか)

などがあり、これを満たしている会社でないと上場することはできません。

 

東証一部はこの条件が非常に厳しく、必然的に大企業や有名企業でないと上場できないのです。

 

 

東証一部に参加(上場)している会社は?

東証一部には2020年6月5日時点で、2169社が上場しています。

 

その中の一部を挙げると、こんな感じです。

 

トヨタ自動車株式会社
・株式会社NTTドコモ
ソフトバンクグループ株式会社
ソニー株式会社
・株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
任天堂株式会社
・株式会社リクルートホールディングス
・株式会社オリエンタルランド

 

どうでしょうか?おそらくいずれも名前を聞いたことがある会社ではないかと思います。

 

ちなみに総務省統計局という機関の調べによると、2016年6月1日時点で日本の企業数は385万6457社であったという調査結果がでています。

参照元こちら

 

先程申し上げたように東証一部には2169社が上場しているので、単純計算(2,169÷385,6457)で約0.05%の会社しかこの東証一部にはいません。

 

東証一部に上場することを目標として掲げている会社が数多ある中でこの数字は、いかに東証一部という場所が狭き門なのかをよく表していると思います。

(もちろん中にはあえて上場していない会社などもありますので、一概には言えませんが)

 

 

東証一部に上場すると何が良いの?

東証一部がスゴい場所であるという認識いただけたかと思いますが、ではここに上場すると具体的にどんなメリットがあるのか。

 

例えば東証一部に上場している会社であれば、それだけで社会的な信用・信頼が得られます。上場するための厳しい条件を突破したことが証明されているためです。

 

そして信用・信頼があれば「この会社に投資しよう!」と考えてくれる投資家も増えます。投資家は基本的に自分が利益を得られる会社でないと投資したくないと考えますが、東証一部に上場できる会社でればその点も期待できるだろうという心理が働きます。

 

また、「東証一部に上場している」というのはそれだけで会社としてのステータスとなり、名誉なことであると考えられます。

 

よく自身のプロフィールに「一部上場企業に勤務」と記載している人がいますが、それはつまり『自分は立派な会社で働いてますよ~』というアピールなのです。

 

 

まとめ

以上が東証一部についての説明です。

 

普段、ニュースで見かけたことはあっても中身まではハッキリ分からなかった人も、これを機に東証一部を理解して、改めて意識を向けて見てみましょう。

 

東証一部を調べてみると、「この会社もそうなのか!」と発見があったりして面白いです。

 

東証株価指数(TOPIX)とは?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

株式投資において、日経平均株価と並んでよく聞くのが東証株価指数TOPIX)だと思います。

 

日経平均株価について詳しくはこちら)

toushi-wakariyasui.hatenablog.com

 

ニュース番組のエンディングで、日経平均株価とセットで「本日のTOPIXは~」とアナウンサーが読み上げているのを聞いたことがある人もいると思います。

 

でも、聞いたことはあっても実際にこれがどういうものなのか詳しく知らないという人も多いかもしれません。

 

そこで今回は、東証株価指数TOPIX)について説明します。

 

 

東証株価指数TOPIX)とは?

まず、読み方は『とうしょうかぶかしすう』・『トピックス』となります。

 

どんなものか簡単に言うと、東京証券取引所の第一部に上場している会社全体の時価総額がいくらなのか示しています。

 

時価総額は、その会社を丸ごと買う場合に必要な金額と捉えてOKです。

 

『株価×発行されている株の総数』で表すことができます。

東証株価指数TOPIX)で算出されている時価総額は、『株価×浮動株比率』で計算されているので若干異なります。とりあえず単純な株の総数で計算していないということだけ抑えていれば問題ありません。

 

東京証券取引所の第一部に上場しているのは日本を代表する有名企業ばかりなので、東証株価指数TOPIX)を見ることで日本企業全体(ひいては日本の株式市場)の景気が良いのか悪いのか計ることができます。

 

 

なぜ東証株価指数TOPIX)という名称なの?

東証株価指数TOPIX)を算出しているのは東京証券取引所です。

東証』というのは東京証券取引所の略称なので、『東証が算出している株価指数』ということでこの名称です。

 

TOPIXは『Tokyo stock price index』の略で、直訳すると東証株価指数となります。

 

なので何も複雑なことはありません。

 

 

東証株価指数TOPIX)の見方は?

日経平均株価は文字通り株価の平均値を表していますが、東証株価指数TOPIX)はポイント制になっています。

 

詳しく言うと、1968年1月4日の東証株価指数TOPIX)として算出した時価総額のポイント数を基準値(100として)に設定し、それと比較し上がっているか下がっているか日々更新されてきました。

 

2020年6月10日時点のポイントは1624となっているので、当時の約16倍になっていることとなります。

 

つまり当時と比べて株式市場が、ひいては日本企業全体が大きく成長したということですね。

 

ちなみに、東証株価指数TOPIX)の過去最高値は1989年12月(バブル期)の2884でした。

 

 

東証株価指数TOPIX)の特徴は?

簡単にまとめると、以下のようになります。

 

東京証券取引所の第一部に上場している会社全体の時価総額を示している

・ここでの時価総額の計算式は『株価×浮動株比率』で、計算に含まない株もある

・読み方は『とうしょうかぶかしすう』で、TOPIXは『Tokyo stock price index』の略

日経平均株価と並ぶ有名な経済指標で、これを見ることで日本企業全体(株式市場)の景気や情勢が良いのか悪いのか分かる

・算出は東京証券取引所が行っており、1秒ごとに更新されている

 

日経平均株価は225社という限られた数の企業で構成されていますが、東証株価指数TOPIX)は約2000社で構成されているので、日本全体の景気をより正確に反映していると言われています。

 

 

まとめ

日経平均株価東証株価指数TOPIX)のどちらを見るべきか?」という質問があるのですが、それぞれに長所と短所があるため、片方だけ見るのではなく、両方確認するのがベストです。

 

経済指標に完璧なものは無いので、それぞれの特徴をしっかり抑えておいて、株式投資に役立てましょう。

 

 

日経平均株価とは?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

株式投資をしている人もそうでない人でも、『日経平均株価』というワードを聞いたことがある人は多いと思います。

 

ニュース番組のエンディングでも、「今日の日経平均株価は○○円で取引を終えました」とアナウンサーが読み上げてたりします。

 

しかし、そんな日経平均株価が具体的にどんなものなのかまでは知らない人も実は多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、日経平均株価について分かりやすく説明します。

 

 

日経平均株価とは

簡単に言えば225の会社の株価の平均値を算出したものです。

 

日本経済新聞社という会社が公表しているもので、東京証券取引所の第一部(日本でも有名な大企業が参加している市場)に上場している会社の中から選出された225社によって構成されており、日本の景気情勢を示す重要な指標の1つとなっています。

 

東京証券取引所の第一部には2020年6月5日時点で2169社が上場していますが、その中でも特に有名な会社(トヨタSONYなど)が名を連ねており、日経平均株価を見ると日本が現在、全体的に株の価値が高くなっているのか低くなっているのかが分かります(もちろん全ての銘柄が日経平均株価と同じように上下するとは限りません)。

 

ちなみに、『平均株価』と呼ばれているのを見ると225社の株価を合計した上で225で割って算出してると思われがちですが、実際はもう少し複雑な計算式です。

※この辺りを細かく説明すると長くなるので、単に合計して割っているだけではないことを覚えておけばOKです。

 

 

なぜ225社で構成されているの?

諸説あるので明確な理由な不明ですが、発行元である日本経済新聞社によると、指標としての正確性を保つために各部門(業種)からバランスよく選出していったらこの225という数になったという見解のようです。

 

正直深い理由はないようなので、単純に「225社で構成されている」ということだけ覚えておきましょう。

 

 

日経平均株価はどんな時に使うの?

上記でも説明した通り、日経平均株価は経済指標という役割を持っているため、日本を代表する会社の株価によって構成されています。

 

そのため、株式投資をする上では今の日本市場(株式相場)が全体的に上向いてるのか下向いているのか、買い時なのか売り時なのかを判断するために使えます。

 

株式相場は日本の景気に先行して動いているとも言われているので、これを見ることで景気の動向も予測することが出来ます。

 

投資家だけでなく、一般の人も把握しておいて損はないものです。

 

 

日経平均株価の特徴

日経平均株価の特徴を並べると、

 

・日本の景気情勢を示す重要な指標の1つ

日本経済新聞社が算出、公表している

・日本を代表する225社によって構成されている

・225社の構成は毎年見直されている(基本的には9月初旬に発表され、10月初めに変わる)

算出は平日(月~金)に5秒毎に更新されている

・始まりは1950年(算出は1949年まで遡ってされている)で、約176円でスタートした

・最高値は1989年の年末(バブル時代)の約39000円

 

これを抑えておけば、ほぼOKだと思います。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

最後に1つ付け加えておくと、日経平均株価はあくまで経済指標の1つであって、これだけで景気情勢の全てが分かるわけではありません。

 

しかし、約70年前に作成され、現在も廃れることなく使われていることからとても重要かつ信頼されているものだということは確かです。

 

ぜひこの機会に、日経平均株価に意識を向けてみるといいのではないかと思います。

 

財務諸表とは何?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

株式投資をしていると、『財務諸表(ざいむしょひょう)』というワードに出くわすことがあります。

 

「また難しそうな言葉が出てきたぞ・・・」と拒否感が出る人もいるかもしれません。

僕も初めてこの言葉を聞いた時は嫌だなぁと思いました。

 

でも、実は意味を知るだけに絞れば全然そんなことありません。今回は、財務諸表とは何なのかを説明していきます。

 

 

財務諸表とは?

簡単に言うと、『会社が定期的に発行する報告書』と捉えてもらえればOKです。決算書類と読んだりもします。

 

会社は基本的に営利企業なので、利益を出すことを目的に活動しています。

 

でも、会社内部にいるならまだしも外部の人達には具体的にどれだけ利益を出せていて(儲かっていて)、どれだけお金を保有しているのかが分かりませんよね。

 

財務諸表はその具体的な数字を書類にまとめて、一般に公開しているものです。

 

なので会社の成績表なんて呼ばれたりもしてます。

 

これは各種法律で作成することが義務付けられているので、「ウチの会社は作りません」というのは通用しません。

 

 

財務諸表は何に使うの?

僕達投資家が財務諸表を使うのは、主にファンダメンタルズ分析をする時です。

 

(ファンダメンタルズ分析について、詳しくはこちらの記事をどうぞ)

toushi-wakariyasui.hatenablog.com

 

先程言ったように財務諸表は成績表なので、これを見ることでその会社の状態が分かり、投資をするべきか判断する材料になります。

 

 

財務諸表にはどんなものがあるの?

財務諸表というのは、特定の1つの書類を指しているわけではなく、いくつかの種類の総称です。

 

その中でも主に投資家が見るものが、

貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)

損益計算書(そんえきけいさんしょ)

キャッシュフロー計算書

の3つです。これらをまとめて財務三表(ざいむさんぴょう)と呼びます。

 

3つの書類がどんなものかひと言で表すと以下となります。

 

貸借対照表

『会社がどれくらいお金を持っているか』

 

損益計算書

『会社がどれくらい利益を出せたか(儲けたか)』

 

キャッシュフロー計算書

『会社がお金(とりわけ現金)を手元にどれくらい持っているか』

 

こんな感じです。

 

これを見ると、「あれ?貸借対照表キャッシュフロー計算書でほぼ同じこと言ってない?」と思われるかもしれません。僕も最初そう思いました。

 

しかし、実は全然違います。

貸借対照表で言う『どれくらいお金を持っているか』というのは、現金だけではなく土地や不動産などの資産を全て合計してるものです。

 

対してキャッシュフロー計算書は、キャッシュ(現金)のフロー(流れ)という文字の通り、会社の現金の出入りをまとめて記載している書類です。

 

お金持ちである(資産をたくさん持っている)ことと、お金が手元にある(今すぐ買い物するために使える現金を持っている)ことは違いますよね?

 

簡単に言うとそんな感じです。

 

 

まとめ

以上が財務諸表についての説明です。

 

実際に内容を見てみると、専門用語と数字ばかり並んでいるので最初はゲンナリする可能性が大ですが、財務諸表は会社の成績表なので確認することはとても大切です。

 

また、財務諸表が分かると株式投資だけではなく、様々な場面で役立ちます。

 

ぜひ見方を勉強して、財務諸表を確認する習慣を身に付けられるといいのではないかと思います。

 

テクニカル分析とは?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

前回、ファンダメンタルズ分析についてお話しましたが、これと対をなす手法と言われているのが今回取り上げるテクニカル分析となります。

 

こちらも例のごとく難しそうな気配を醸し出していますが、内容をしっかり見ればそんなことはありません。

 

初心者の方でもなるべく分かりやすく説明したいと思います。

 

 

テクニカル分析とは?

簡単に言うと、過去の株価の値動きから、将来の株価の値動きを予測し株式投資を行う手法となります。

 

株価の値動きというのは、過去から現在まで一定のパターンがあって、統計的に「この場合はこのように動く可能性が高い」という考え方があります。

 

それを取り入れ、株式投資をしていこうというのがテクニカル分析です。

 

つまり、過去から学び将来に活かそうということですね。

 

 

テクニカル分析は具体的にどうやるの?

では、どうやってテクニカル分析をしていくのか。

こちらもファンダメンタルズ分析と同様に、調べようと思えばいくらでも調べる項目がありますが、代表的なものとして以下が挙げられます。

 

・チャート

移動平均線

ボリンジャーバンド

一目均衡表

ゴールデンクロスデッドクロス

・DMI

 

もちろん、これら全部を使って分析しようとするのはかなり大変なので、実際には自分に合った方式を探し使っていく形になります。

 

先程説明したようにテクニカル分析は過去の値動きから将来の値動きを予測するので、これらで値動きを調べその会社の銘柄を買うべきか売るべきか判断します。

 

 

テクニカル分析はどんな時に使うのが良いの?

一般的には、短期投資(1日~1週間くらいで売買する)に向いている手法と言われています。

 

テクニカル分析は会社の本質的な価値を見るのではなく、あくまで値動きを見るだけなので、長期的な視点で追おうとすると限界があります。

 

長期投資でやる場合は、ファンダメンタルズ分析の方が向いています。

 

 

テクニカル分析のメリット・デメリットは?

メリットとしては、株価の値動きを追うだけなので会社が発行している決算などの複雑な各種書類の見方を学び紐解いていく必要がないことです。

 

会社の価値を見るわけではないため、その会社に対する自分の先入観やイメージという主観的な視点も除かれ、そういった意味では公平に分析できます。

 

また、上記の通り短期投資に向いている手法なので、素早く利益を出したいという人には良いものでしょう。

 

 

デメリットとしては、テクニカル分析とは言うものの、実際には人間の心理的な部分という曖昧で理論的ではないものも要素として含まれているということ。

 

過去の株価の値動きを作っているのは結局のところ僕達人間です。

人間である以上、必ずしも理論的に動くとは限らず、時には感情的(期待感や不安感)で株式投資をすることもあります。

 

テクニカル分析は統計的に予測する手法ですが、あくまで統計であるため、イレギュラーな事態(世界的な事件や事故など)に見舞われた際には予測が役に立たないこともあるというのを理解しておきましょう。

 

 

まとめ

僕はテクニカル分析を使って株式投資をしてみたこともありますが、値動きを追うのがあまり楽しく感じられず途中でやめてしまいました。

 

しかしファンダメンタルズ分析のように会社のことを調べるわけではないので変に愛着を持つ危険もなく、短期投資に向いてるためとにかく早く株式投資の結果を出したいという人、値動きを淡々と調べることが苦ではない人であれば、この手法を試してみる価値があると思います。

 

このブログでは何度も言っていますが、株式投資には絶対的な正解はありません。

 

自分が楽しくしっくり来る方法で株式投資をやっていきましょう。

 

ファンダメンタルズ分析とは?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

株式投資をやろう!と決意し、口座を開設し、お金を入れて、さぁ準備は整った・・・という人が次に考えることは、おそらく「どの銘柄(株式)を買えばいいんだろう?」ということだと思います。

 

最初に言っておくと、株式投資には絶対的な正解がないので、こちらでお話したように自分の感覚で好きな銘柄を買っても全然構いません。

 

ただ、それだと理論的な根拠が無くて不安だし、自分の感覚でやるなんてギャンブルみたい・・・と感じる人もいると思います。

 

そんな人にオススメなのが、ファンダメンタルズ分析による株式投資です。

 

 

ファンダメンタルズ分析とは? 

用語だけ見ると難しく感じますが、簡単に言うと

『会社の業績や指標を調べて、その会社の本質的な(本来の)価値を見極めて投資する』という手法です。

 

株というのは不思議なもので、例えば本来であれば1株2000円の価値がある会社が、市場では1株1000円という価値で提示されていることがあります。

 

つまり、市場では価値を低く評価されているけど、本当はもっと高い価値がある(高く評価されるべき)会社があるのです(これを市場では『割安株』と言います)。

 

ただ、本当にその会社に価値があれば、いつか必ず株価がその価値に追いついてくるはず。

 

そこで会社の本当の価値を見定めて、今のうちに安く株を買い、市場で価値が上がってくる(本来の価値に近づいてくる)まで待ってようぜ!というのがファンダメンタルズ分析の手法となります。

 

 

ファンダメンタルズ分析はどういう場面で使うの?

この手法は、一般的に長期投資(1か月~数年単位で株を保有しておく)をする場合に向いていると言われています。

 

会社の株価が本来あるべき価値まで上がるまでには基本的に時間がかかるので、短期(1日~1週間単位)ではあまり意味を為さないからです。

 

なので、ファンダメンタルズ分析をする際は長期投資を前提とするのがいいと思います。

 

 

ファンダメンタルズ分析のメリット・デメリットは?

メリットとしては、実際のデータに基づいて分析するので根拠として明確なものがあることです。数字を追ったりするのが好きな人には向いている手法です。

 

デメリットとしては、調べようと思えばいくらでも調べるデータが出てくるので、手間も時間もかかるし、深みにハマるとかえってその会社の銘柄を買うべきか買わないべきか分からなくなることがあります。

 

 

ファンダメンタルズ分析で調べるデータにはどんなものがあるの?

ザっとあげるとこんな感じです。

・財務諸表(貸借対照表損益計算書キャッシュフロー計算書)

・PER(ピーイーアール)、PBR(ピービーアール)などの指標

日本経済新聞

・ネットニュース(Yahoo!ファイナンス、みんかぶ等)

この他にもたくさんあります。

もちろん何をどこまで調べるかは人によって異なるので、必ずしも全部を見なければならないという義務はありません。

 

 

まとめ 

以上がファンダメンタルズ分析についての解説です。

僕は理論的に考えるのが好きなのでこの手法を楽しく使えていますが、この手法はかなり根気が必要なので、向いてないなと思う人は他の手法で楽しく株式投資をしていきましょう。