株式投資は『欲張りすぎず驕らない』ことが何より大切という話

皆様こんにちは、takahiroです。

 

「投資で必ず勝てる手段はあるか」

「絶対に儲けられる手法は何か」

 

株式投資をしていると、こんな質問を見かけることがよくあります。

 

自分のお金をかけて行う以上、勝ちたい気持ち(儲けたい)は誰しも持っているし、そんな方法があるなら何としても知りたいと思うのは人間であれば当たり前ですよね。

 

でも、結論を言えば絶対に勝てる方法なんてありませんし、それを探すような人は投資には向かないと思います。

 

今日はこの点について、お話していきます。

 

 

株式投資に『絶対』は有り得ない

これは株式に留まらず、投資信託やFXなど全ての投資において言えることですが、この世界に「絶対に○○になる」ということはありません。

 

投資家が取引をする市場は、世の中のあらゆる動きを敏感に察知し、常に変化しています。

 

その中には当然、未曽有の自然災害、急速に広まる疫病、緊張感の高まる国家間の関係など、あらかじめ予測ができない&今後どうなるか分からない事象もたくさんあります。

 

どれだけデータを見て投資家達の心理を読み解いて予測を立てても、当たる時は当たるし外れる時は外れるのです。

 

これは、初心者だろうがプロだろうが関係なく、誰しも平等に与えられたチャンスでありリスクでもあるのです。

 

だから、投資には『絶対』は存在しません。あるとすれば『絶対に絶対はない』というところでしょうか。

 

 

 

株式投資で失敗するのは欲張りすぎる人

投資で失敗したという話は後を絶ちませんが、これは市場が悪いのではなく自分に原因があることがほとんどです。

 

投資をしていると、ついつい頭によぎるのが

 

「いま保有しているこの株は、もっと待てばもっと価値が上がる」

「いまは価値が下がっているけど、もう少ししたら上がるかもしれないから待ってよう」

 

という気持ち。

自分が少しでも大きく儲けるために、希望的な観測をするのです。

 

しかし、大抵の場合これは失敗するパターンです。

株式投資は、自分の思い通りに行くことなどありません。

 

「少しで儲けたい」という欲のせいで「少しも儲からない」なんてことは珍しくないのです。

 

だから忘れてはならないのは、「待てばもっと上がるかもしれないけど、いまの時点で売っておけば少なくともこれだけ儲けられる」という考えにシフトすることも必要ということです。

 

欲張りすぎた人間に待っているのは手痛いしっぺ返しです。

自分の気持ちをコントロールすることも、株式投資では才能の1つです。

 

 

『自分は勝ち続けているので特別』というのはただの勘違い

時折見かけるのは、まだ株式投資を始めてから日は浅いけれど今のところ勝ち続けているという人。

 

そういう時に陥りがちなのは、「自分の予測は当たって勝ち続けている。他の連中とは違って俺には才能があるんだ!」という感情を抱くことです。

 

先程言ったように、株式投資に絶対はありません。

そして、どんな投資家もいつか必ず負ける時は訪れます。

 

投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットだって、これまでの投資生活で常に勝ち続けていたわけではありません。

 

それなのにいち投資家である僕達が、そんな神業をできるわけがないのです。

 

なので、もし運よく勝ち続けているのであればこの時点でここまでの利益を大切にし、今後負けた時にいかに損失を少なく出来るか、リスクを分散できるか考えるべきです。

 

これまでの数ある勝利が、たった一度の敗北で全てを失う可能性だってある。

 

そのことを忘れてはいけません。

 

 

まとめ

僕がこの記事で言いたいことは、「欲張りすぎず驕らず、株式投資と向き合うこと」が大切だということです。

 

自分の欲に負けた時が、株式投資で負ける時と言っても過言ではありません。

 

お金に目が眩むことはあるかもしれませんが、その眩みの先に待ち受けているのは深い奈落の底です。

 

そこに落ちることのないように、常に自分自身を律してコントロールしていきましょう。

 

財務レバレッジとは?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

財務レバレッジという言葉を聞いたことはあるでしょうか?

 

普段はあまり目にする機会がないかもしれませんが、株式投資の世界ではROEに付随して目にすることが多いかもしれません。

 

今回は、そんな財務レバレッジがどういうものなのか説明していきます。

 

 

財務レバレッジとは?

簡単に言うと、『総資産が自己資産の何倍あるのか』を表している指標です。

こう言われてもピンと来ないかもしれませんが、要するに『会社がどの程度安全に資産を入手して利用しているか』が分かるようになっています。

 

会社は様々なモノやサービスを創り、それを顧客に販売・提供することで利益を得ている(儲けている)わけですが、無から有を創れるわけではありません。

 

『資本』という元手がってはじめて、モノやサービスを創り出すことができるのです。

 

そして、この資本は細かく見ると、「自己資本」と「他人資本」に分けられ、

自己資本:株主(投資家)から集めたお金とこれまで会社が稼いで手元に残してあるお金の合計→返済義務なし

他人資本:銀行等から借りたお金→返済義務あり

という特徴があります。

 

そして、この両者を合わせたものが総資産(全部でいくら元手があるのか)で、自己資産は自己資本だけを見たものです。

 

例えば総資産が100あって、自己資産が50ならば、他人資本は50ということになります。つまり、返済義務がないお金が50あって、返済義務のある(借金)お金が50あるということが分かるのです。

 

財務レバレッジはそれを割合として算出することで、会社が借金というリスクを負わずにモノやサービスを創り利益を得ているか分かりやすくしています。

 

 

財務レバレッジの計算式は?

先程お話したように、『総資産が自己資産の何倍あるのか』を示す指標なので、

 

総資産÷自己資産

 

で計算すれば算出することができます。

 

総資産が100、自己資産が50ならば、

 

総資産(100)÷自己資産(50)=2

 

というのが財務レバレッジの数値ということになります。

 

 

財務レバレッジの数値の適正値は?

そんな財務レバレッジですが、では具体的にどの程度ならば優良なのか?が分からないと算出しても意味がありませんよね。

 

一般的には、財務レバレッジが2倍以下なら会社としてバランスの良い資産割合で経営出来ていると判断されています。

 

2倍以上あるということは、その分借金があり、返せなくなる可能性も高まるためです。

 

しかし、これはあくまで一般的な話であり、業種や会社の性質によって一概には言えないことをしっかり理解しておく必要があります。

 

例えばまだ発展途上の無名な会社は、自己資本だけでお金を集めようとしてもなかなか集まらないことがあります。

 

投資家はその会社に投資することでリターン(利益)が得られると思わなければ投資してくれないのが一般的ですが、発展途上な無名会社はこれからどうなるか分からず投資するリスクが大きいため、投資に及び腰になる可能性が高い。

 

しかし、利益を生み出すためにはどうしても元手が必要なので、他人資本で賄うしかないということで財務レバレッジの割合が高くなる、ということもあるのです。

 

大切なのは、『その会社の財務レバレッジが、計画的な戦略に基づいた数値になっているか(借金をしてでも元手を作ることが、会社をさらに成長させるために必要なことなのか)』ということです。

 

 

まとめ

財務レバレッジを通して会社の資産状態だけでなく、安全性や戦略、今後の思い描いている展望まで見ることができます。

 

割合(数値)だけに囚われず、その割合が合理的なものなのかをしっかり見定めた上で、他の指標と組み合わせて投資すべきか否かを決めてみましょう。

 

 

『金の亡者たち』で描かれているのはどうしようもない人間の実情だ(ネタバレあり)

皆様こんにちは、takahiroです。

 

昨日、2019年に公開された韓国映画、『金の亡者たち』を観ました。

 

証券会社で働くブローカー(売買注文を取り次ぐ仕事)を主人公としたサスペンスで、時間にして115分の作品ですが、なかなか考えさせられることが多かったので感想・ネタバレも含めて書いていきます。

 

 

『金の亡者たち』とは?

はじめに、作品のあらすじを紹介します。

韓国最大の金融街である漢江・汝矣島(ヨイド)で最大手とされるDM証券に入社したイルヒョンは、名門大学を出た同僚たちに先を越され、焦っていた。ある日彼は、上司を介してボノピョという謎めいたブローカーと出会う。ボノピョの指示に従って違法取引を始めたイルヒョンは、瞬く間に巨額の報酬をつかみ、金にものをいわせて派手に過ごすが、金融監督官のハンはイルヒョンの取引に不審なものを感じていた。

 

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ご覧いただくと分かるかと思いますが、冴えない主人公がカリスマ的な悪人と出会い、法を犯しながらも手柄を挙げ成功者に上りつめていくが・・・というお話です。

 

 

夢見る凡人の絶望感と虚無感

主人公のイルヒョンは、両親が田舎でいちご農家を営んでいるごくごく普通の家庭で育ちましたが、『金持ちになりたい!』という夢を持ち、希望に胸を膨らませながら証券会社に就職し働き始めます。

 

しかし、そこで待ち受けていたのはまさに『金を稼げないヤツに価値はない』という世界。

 

証券会社のブローカーは顧客の手数料が自分の売り上げ(手柄)となりますが、主人公は稼げないどころかミスをして損失まで出してしまう始末(社内のチームの賞与から補填する形となり、自分だけでなく周囲にまで迷惑をかける)。

 

自分なりに必死にくらいつき頑張っているつもりだけど、結果が出ることなく悶々とした日々を過ごしています。

 

反面、会社社長の御曹司で同僚のウソンは、イケメンで性格も爽やかで嫌みのない好青年でありながら、着実に結果を出しており周囲からの評価も高い人物。

 

まさに、主人公が持ってないものを全て持っているような存在で、主人公も口には出さないものの羨望と多少の嫉妬を抱えています。

 

ここで描かれているのは、才能の無い人間の苦しみと、しかしこれが現実であるということです。

 

数字によって自分の仕事ぶりが評価される世界に、言い訳や過程は関係なく、ただただ「稼げたか稼げてないか」という事実があるだけです。

 

主人公は夢と希望を持って投資の世界に飛びこんだものの、結果は全く出せずうだつの上がらない自分の現状をこれでもかと見せつけられます。

 

おそらく実際に投資に関わる人間も、こんな風に成功への希望を持って世界へ参入してくるのでしょうが、ここに存在するのは勝者か敗者のみ。

 

大半の人々は敗者のまま世界から退場していくことになるというのが、観ているととてもよく分かるので痛々しいです。

 

 

身の丈に合わないことをしても、心は幸せになれない

そんな主人公も、職場の上司に紹介されたボノピョの指示通り動くことで、これまでとは一転し次々と売上を出して成功への道を歩んでいきます。

 

最初は気弱で自信の無かった若者が、結果を出しお金を得て周囲からも評価されることで、「俺はスゴいんだ!」と自信をつけ洋服、アクセサリー、車、住居と身の回りのものを次々とグレードアップ、果ては付き合っていた大切な彼女を捨て職場の美人な同僚と付き合うことに。

 

見ているこっちが呆れるくらいの変わりっぷりを発揮し幸せの絶頂に至りますが、徐々にきな臭い状況になっていきます。

 

同じ業界で働く人が次々と亡くなり、自分にボノピョを紹介した上司も事故で脳を損傷し昏睡状態となるのです。

 

これは紛れもなくボノピョの仕業で、主人公は「自分も彼を裏切ったり用済みとなれば同じ道を辿ることになる・・・」と、ここに来てようやく気付きます。

 

しかし、既にどっぷりと『あちら側』に身を沈めてしまっている主人公は、誰にもそのことを言えず極度のストレス状態に。

 

そんな彼を心配するイケメン同僚のウソンに「金持ちの坊ちゃんが!」と当たり散らし、母親には「金は送ってるんだからこんな貧乏暮らしするな!」と言い放つ。

 

自分は大金を稼いで成功したはずなのに、幸せとは程遠い。

 

ここから分かることは、結局のところ自分の身の丈に合わないことをしても、いつか必ずそのツケは回ってくるということです。

 

才能もコネもない気弱な凡人が、法を犯し成功を手に入れ金持ちになったとしても、根本的な自分という人間を変えることはできません。

 

成功というのは自分が死ぬほど努力をして掴み取ってこそ意味があり身に付くもので、そうではない外道を歩めば待っているのは身の破滅なのです。

 

 

自分を見つめ直すキッカケとなる映画

最終的に主人公はボノピョを出し抜くことに成功しますが、決して無傷で無くまさしく生きるか死ぬかのギリギリの状態となったところで、物語は幕を閉じます。

 

どれだけ富や名声を得ていい気分になれても、それは永遠と続くわけではなく、ましてや自分の実力ではなく犯罪によって得たものは、所詮ハリボテでいつかは全て剥がれて失う時が訪れる。

 

現実でも、投資に限らずどの世界(業界)にも夢を叶えてやる!という人はたくさんいると思いますが、そういう人達にこの映画が訴えかけるのは、

 

『金しか見えなくなった者に待っているのは、ハッピーエンドではない』

 

ということだと僕は思います。

 

作品のキャッチコピーは、「命より、金だろ?」

これは今の世の中においてどうしようもないくらい現実に即しているのかもしれませんが、果たして本当にそうでしょうか?

 

成功の2文字に取り憑かれて疲れてしまったら、ぜひこの映画を観ることをオススメします。

 

 

 

ROEとは?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

株式投資をするためにどの銘柄を買おうか調べている中で、『ROE』というワードが出てくることがあります。

 

現在、様々な指標がある中でもROEは大切だと言われることが多いのですが、ではROEが何なのかと聞かれるといまいち分からないという人も多いと思います。

 

そこで今回は、ROEについて説明していきます。

 

 

ROEとは?

英語の正式名称は「Return on equity(リターン・オン・エクイティ)」で、日本語では「自己資本(当期)利益率(じこしほん(とうき)りえきりつ)」と呼ばれています。

 

これが何かを簡単に言うと、『投資家が投資したお金で、会社はどれくらい効率的に稼ぐことができたのか』を示す指標です。

 

例を挙げると、こんな感じです。

 

・投資家が1000円をA社に投資する(お金を渡す)

→この1000円を元手(資本)に、A社が500円の利益(稼ぎ)を出す

→A社は1000円の元手で、500円の利益を生み出す力を持っている

 

こういう図式となるわけです。そしてこの『資本から利益を生み出す力の強さ』をROEによって測ることができるのです。

 

当然、利益を生み出す力は強ければ強いほど良いので、ROEの数値は高ければ高いほど会社は評価されるわけですね。

 

 

ROEの計算式は?

そんなROEですが、ではどのようにその数値が算出されるのか。

以下のようになります。

 

当期純利益÷自己資本×100

 

当期純利益は、諸々の諸経費を引いた上での、その期で得た最終的な利益を表しています。

 

自己資本は、会社が元手を得るために株主から投資してもらったお金と、今まで生み出した利益の中で会社の中に蓄えてあったもの(利益剰余金と呼ばれるものです)の合計したお金のことです。

 

そして、ROEは%(パーセント)で数値を表すため、最後に『×100』を加えます。

 

先程の数値をこれに当てはめると、

 

当期純利益(500円)÷自己資本(1000円)×100

=50%

 

つまり、50%がROE自己資本利益率)となるのです。

 

 

ROEの平均値と留意点

では、具体的にROEの数値が何%あれば理想なのか。

 

一般的には、日本企業は5%が平均だと言われており、10~20%あれば優良だと評価されます。

 

ただ、ROEも完璧な指標ではありません。

数値が高くても、高くなった理由によってはかえってマズい時もあります

 

先程の計算式から分かることは、ROEを高くする(良く見せる)ためには、以下のようにすればいいということです。

 

当期純利益を上げる

自己資本を下げる

 

当期純利益が上がる分には、それだけ稼いだお金が多くなっているということなのでいいのですが、自己資本を下げるというのはちょっと危険な可能性があります。

 

自己資本の中には他人資本(銀行から借りたお金=借金)は含まれていませんが、実際には自己資本他人資本を合計したものが総資産という表面的な会社の元手となります。

 

極端なことを言えば、自己資本を100円、他人資本を900円としておけば、ROEを算出する際の計算式の中に他人資本は含んでいないので、数値だけ見ると

 

当期純利益(500円)÷自己資本(100円)×100

=500%

 

という風に、ROEを高く見せる(稼ぐ力が強い優秀な会社だと思わせる)ことができてしまうのです。

 

他人資本自己資本と違い借金なので、いつか必ず返さなければならないお金です。

いくら稼ぐ力が強くても、借金返済の期日なのに手元に今すぐ使えるお金が無ければ、その会社は破綻します。

 

なので、ROEだけでなく他の指標もしっかり調べて、多角的な視点で評価する必要があることを忘れないようにしましょう。

 

 

まとめ

投資家にとって、自分が投資したお金がいかに効率的に使われていくら稼ぐことができたのかは重要なことです。

 

ROEは、現在とても重要視されていて証券会社のサイトや各会社の決算書などにも提示されている数値なので、これの意味と計算式をしっかり覚えて、投資に役立てましょう。

 

PERとは?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

株式投資の指標の1つに、PERというものがあります。

どの銘柄に投資をするか決定する上でとても重要な役割を持っているのですが、何だか難しそうな雰囲気がしますよね。

 

でも、実は難しいことは全くなく、1度理解できれば今後投資を続けていくならずっと使っていけるものです。

 

そこで今回は、そんなPERについて説明します。

 

 

PERとは?

読み方は『ピーイーアール』です。

 

正式名称は英語で『price earnings ratio(プライス・アーニングス・レシオ)』で、日本語では『株価収益率(かぶかしゅうえきりつ)』と呼ばれています。

 

簡潔に言うと、「会社の株価と収益の関係」を表す指標であり、「現在の株価が、収益の何倍で買われているか」を見て、その銘柄の割安性(お買い得なのかどうか)を測るものです。

 

おそらく上記の説明ではいまいち分からないという人が多いと思いますので、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

株価とは文字通り、現在その会社の株が1株何円で買えるのか表しており、

収益とは、その会社がいくら稼いでいるのか(稼げる能力を持っているのか)を表しています。

 

例えば、

A社→1株:100円、収益:50

B社→1株:100円、収益:80

という2つの会社があるとすると、同じ株価だけど収益(稼ぐ力)はB社の方が強いということになります。

 

そしてここで忘れてはいけないのは、株価は会社の現在の価値をそのまま表しているのではなく、あくまで市場の需要と供給(投資家達が株を買いたいのか売りたいのか)によって決まっていることです。

 

つまり、1株100円という同じ価値を市場の投資家達に評価されているA社とB社ですが、B社はA社より稼ぐ力が強いので、B社の方がお買い得な銘柄だと判断することができるのです。

 

 

PERの計算式は?

指標である以上、そこには必ず計算式があります。

 

PERの計算式は、以下の2つから導き出すことができます。

 

時価総額÷当期純利益

『1株あたりの株価÷1株当たりの純利益(EPS)』

 

時価総額というのは会社まるごとの価値を示すもので、証券会社のサイトなどに記載されています。

 

当期純利益というのはその期(一定期間)で会社が最終的にどれくらいの収益を得たのか示すもので、同じく証券会社のサイトなどに記載されています。

 

1株当たりの純利益というのは文字通り1株でいくら収益を得られたのか示すもので、こちらも証券会社のサイトなどに記載されています。

 

この辺りはまた別の記事で詳しくお話します(取り上げるととても長くなり話が逸れるため)ので、今は「この計算式でPERが算出できるんだ」と覚えておけばOKです。

 

 

PERがどうなっていれば良いの?

PERがどんな指標なのか何となくは理解できても、ではこれがどうであれば、その会社の株がお買い得と判断できるのか分からないと使えませんよね。

 

前提として、PERの数値は低ければ低いほど良いとされており、一般的には、PERが10~15倍以下ならば優良と言われています。

 

しかし、各業種で平均値は大きく異なっており、一概に上記数値なら良いというわけではありません。

 

これは、業種によって投資家達の期待(将来もっとその会社の価値が上がるだろうという思惑)が違うためで、例えばIT関係の業種は今後もっと伸びるだろうという期待感から、株価が高くなりそれに伴ってPERも高くなっています。

 

大切なのは、その会社の過去と現在のPERを比較したり、同じ業種の会社で比較してみてどうなるかということです。

 

PER自体は証券会社のサイトなどですぐに確認できるので、試しに何社か見てみるとよいでしょう。

 

 

まとめ

PERは株のお買い得感を示す重要な指標の1つですが、当然これだけ見ればいいというわけではなく、これと他の指標の数値も確認して総合的に投資すべきか否かを決定します。

 

とはいえ、PERは数ある指標の中でもメジャーなものなので、まずはこれをキッチリ理解して、投資に活かしていきましょう。

 

 

『騙される側も悪い』と言われる立場にならないようにする

皆様こんにちは、takahiroです。

 

僕は今、会社員として働きながら、副業で株式投資を行いそれなりの利益を得ています。

 

そんな僕が常に意識していることは、学ぶことをやめないということ。

 

これは、『騙される側』にならないためにとても大切なことだと思っています。

 

 

今の世の中には、様々な詐欺や悪徳商法が横行しています。

 

振り込め詐欺は、何年も前から警察をはじめ各種機関が注意を呼び掛けているにも関わらず、未だに被害が後を絶ちません。

 

もちろん、大前提として騙す側が悪いというのは不変の事実です。

 

しかし、騙される側には全く問題が無かったのかというと、僕は正直そうとは言い切れないと思っています。

 

 

確かに年々、詐欺や悪徳商法を行う騙す側の手口は巧妙化し、レベルが高くなっていることは間違いないでしょう。

 

でも、どんなに巧妙化していても、少し自分で考えてみたらおかしい点がたくさんあることに気付くはずです。

 

例えば、「これに投資すればノーリスクで確実に儲けることができます」という謳い文句は、どう考えてもおかしいですよね。

 

投資に確実に儲ける手法が存在するなら、ずっと前に億万長者が何人も誕生しているはずです。

 

また、「これを使えばガンが消える」という商品は、どう考えてもウソです。

 

そんなものがあるなら、今頃世界からガンという病気は消え、誰も苦しんでいないでしょう。

 

 

この世の中に、『リスクのないオイシイ話』は存在しません。表があれば裏がありますし、光があればそこには必ず闇があります。

 

子どもならまだしも、そこそこの年月を生きてきた大人であればそんなことは嫌というほど経験してきたはずです。

 

にも関わらず騙されてしまうのは、目の前に提示された欲しか見ず、自分で考え立ち止まることが出来ていないからです。

 

そして残念なことに世の中は、『騙された側』に優しくはありません。

 

「俺(私)は被害者だ!」とどんなに叫んでも、他人にとっては直接関係がないので「そんなの騙されたお前が悪い」と言われ終わりです。

 

 

だから僕はそうならないために、常に少しでも多くのことを勉強し学ぶ姿勢を取っています。

 

騙される側に立たされ、「それはお前が悪い」と言われることがないよう、努力を続けています。

 

今の世の中、よほど特殊な環境に置かれていない限り、情報を得ようと思えばいくらでも手段があります。

 

自分で考えることは時に面倒かもしれませんが、思考停止し生きていくことほど危険なことはありませんし、それこそ騙される側にも問題があると言われても仕方ないです。

 

少しでも危機感を持っているのであれば、今から世の中のことを勉強し始めましょう。

 

それがいつか必ず、自分自身を救うことに繋がります。

 

 

ジャスダック(JASDAQ)とは?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

ジャスダックというワードは、株式投資をしている人ならば1度は聞いたことがあると思います。

 

とはいえ、これが具体的にどういったものなのかは意外と知らないという人も多いのではないでしょうか。事実僕も何となくでしか理解はしていませんでした。

 

そこで今回は、ジャスダックについて説明していきます。

 

 

 

ジャスダックJASDAQ)とは?

ジャスダックは、株式の取引をする場所である東京証券取引所にある市場の1つで、元々は1963年に日本証券業協会という機関が創設したのが始まりです。

 

米国にある市場NASDAQ(ナスダック)に倣って名付けられました。

 

その後幾度かの合併や解散を経て、今の形に落ち着いたという日本に存在する市場の中でも歴史ある場所です。

 

英語の正式な表記は『Japan Securities Dealers Association Quotations』で、日本語に直訳すると『日本証券販売業者協会の見積書』となります。

 

2020年6月19日時点で、700社がこのジャスダックに参加(上場)しています。

 

 

ジャスダックJASDAQ)に参加(上場)している会社は?

ジャスダックは以前ご紹介した東証マザーズと同様、世間的にまだ無名だけれど今後大きく成長する可能性があるベンチャーやスタートアップとよばれる会社向け、いわゆる新興企業が上場する市場という位置づけです。

 

各市場には上場するために満たさなければいけない基準があるのですが、この基準も他と比較すると敷居が低いものになっています。

 

ジャスダックは、「スタンダード」と「グロース」という市場でも珍しい二部構成になっており、このうちの「グロース」はまだ実績が無く赤字状態でも上場できる可能性のある、まさに『今後に期待』されている会社が集っている場と言われています。

 

しかし先程言ったように創設してから歴史のある市場なので、有名な企業もいくつかここに留まっています。具体的に挙げてみると、

 

日本マクドナルドホールディングス株式会社
東映アニメーション株式会社
・GMOフィナンシャルホールディングス株式会社
・B−Rサーティワンアイスクリーム株式会社

 

どうでしょう?1度は見たことのある会社ばかりではないでしょうか?

 

このように、ジャスダックは他の市場よりちょっと特殊な市場という感じです。

 

 

マザーズとの違いは?

マザーズベンチャーやスタートアップといった新興企業向けの市場ですが、上場するための基準がジャスダックとは異なります。

 

一般的には、基準の厳しさ順として

 

東証一部>東証二部>ジャスダック(スタンダード)>マザーズジャスダック(グロース)

 

と言われているので、ジャスダックには上場できないけどマザーズなら大丈夫、また反対にマザーズには上場できないけどジャスダックなら大丈夫・・・という風に、片方の市場の基準からあぶれて上場できない場合でも、もう片方が受け皿となることで上場の門戸を広げています。

 

そのため、どちらも市場には欠かせない存在と言えると思います。

 

 

まとめ

株式投資をする上で、各市場の特徴を掴んでおくことは大切です。

 

位置づけも上場している会社も異なるため、どこかの市場があまり盛り上がってなくても、他の市場は上向きになっていて株を買う良いタイミングとなっていることもあるからです。

 

ぜひジャスダックを含め各市場のことをしっかり把握し、楽しくも稼げる投資をしていきましょう。

 

他の市場について説明している記事はこちら。

 

toushi-wakariyasui.hatenablog.com

 

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『マネーモンスター』は株式投資の教訓が詰まっている

皆様こんにちは、takahiroです。

 

昨日、『マネーモンスター』という映画を観ました。

2016年に公開されたアメリカのミステリー・サスペンスで、監督をジョディ・フォスター、主演をジョージ・クルーニージュリア・ロバーツが務めるという豪華なキャストの映画です。

 

題材が株式投資となっていることもあって興味を持ち観てみたのですが、主軸は人間模様に据えつつも、株式投資において大切なことを教えてくれる作品だと思ったので、映画の感想を交えつつお話していきます。

 

 

マネーモンスター』のあらすじ

まず、公式サイトに記載された作品のあらすじと予告動画を。

財テク番組「マネーモンスター」で、パーソナリティを務めるリー・ゲイツジョージ・クルーニー)。“ウォール街の魔術師”と称される彼は、毎回、巧みな話術で株価予想や視聴者へのアドバイスを番組内で繰り広げていた。しかしこの日は、思わぬ事態が起こっていた。上場したばかりのアイビス・キャピタルの株が急落し、損失額は8億ドル以上。同社のCEOによると、コンピュータのアルゴリズムによる株取引が暴走した結果だという。以前の番組でアイビスの株を勧めていたリーは、アイビスの広報担当者と中継をつなぎ、その理由についてインタビューしようとしていた。その頃、テレビ局の搬入口から、配達業者を装って侵入する男がいた。やがて男は「マネーモンスター」のスタジオに入り込む。最初はリーの「仕込み」だと思ったプロデューサー兼ディレクターのパティ・フェン(ジュリア・ロバーツ)だが、男は突然、拳銃を出すとリーに突きつける。さらに「放送を続けろ」と脅迫しながら、リーの体に起爆装置を巻き付けるのだった。果たしてリーの運命は?そしてアイビス株の裏に隠された衝撃の事実とは?事態は、さらに予測不能の方向へと導かれていくーー。

 

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株式投資は自己責任で行うもの

この作品で拳銃を持ってTV局のスタジオ内に立て籠もった男は、リーが番組で「アイビス・キャピタルの株を買うことは、銀行預金よりも安全」と言い切っており、それを信じて母親の遺産6万ドル(今の日本円に換算すると約640万円)を全てつぎ込んだものの、暴落によって失っていました。

 

以前、こちらでもお話しましたが株式投資はあくまで最後は自分自身の判断でどの銘柄を購入するか決定する必要があり、他人が発信する情報を信じて行うことはとても危険です。

 

企業業績や過去の統計などのデータを調べて買いか売りかを当てることができるのならば、そもそもその当事者はその手法を他人に教えたりなどしないでしょうし、今頃プロの投資家達は大儲けしています。

 

それができないのは、「誰も株が将来どんな動きをするのか分からない」からであり、だからこそどんな情報があっても、最後は自分の意思で行うべきなのが株式投資なのです。

 

その観点で見ると作品に出てくる立て籠もり犯は、酷な言い方になりますが『他人の情報を信じて株式投資を行い、失敗した愚か者』ということになるのです。

 

 

知らないことは悪いことではない、知ろうとしないことが問題だ

当初、アイビス・キャピタルの株が暴落したのは『アルゴリズム取引(高速取引システム)が謎のバグを起こした結果発生したもの』と同社の社長が釈明していましたが、ストーリーが進んでいくとそれは真実ではないことが判明していきます。

 

同社のアルゴリズム取引のプログラムを設計した男性が、真実を知ろうとする同社の広報担当である代案にこう言っていたのが印象的です。

 

仕組みを知らないからバグと言う。知らなければ、損失の説明をしなくて済む。

 

アルゴリズム取引というシステムが原因不明のバグを起こした。

これは一見すると問題の説明になっているかのように感じますが、実は全くそんなことありません。

 

システムを設計した男性は、「本来アルゴリズム取引でそんな巨額の損失を出すことは不可能なんだ」と述べています。

 

これはつまり、アルゴリズム取引の仕組み(どんなシステムであるのか)を理解していれば、問題の原因が社長が釈明している内容とは全く異なることが分かるのです。

 

作品内では当初、誰もこのシステムの仕組みを理解しておらず、またそれを確認したり調べようともしなかったため「原因不明のバグ」であることを信じて疑わず、立て籠もり犯含め投資で資産を失った人々は泣き寝入りするしかなかった。

 

知らないことがあるのは人間であれば当たり前ですし、それ自体は罪でも何でもありません。

 

しかし、問題なのは『知らないこと』をロクに知ろうとせず、表面上で分かった気になっていることです。それはいつか必ず、しっぺ返しとなって自分に襲いかかってくることでしょう。

 

 

世界は変わらない、だから生き抜く力を身に付けろ

ストーリーの終盤、社長は法令違反の容疑で捜査されることとなりますが、結局それ以外の部分(株式市場や世間)は何も変わることなく、むしろこの出来事自体もネタの1つとして面白おかしく取り上げられる形となりました。

 

これが示唆することは、『どんなことが起きても、自分に直接関係が無ければ人間は何も学ぼうとしないし、世界も変わらない』ということです。

 

株式投資は自己責任で得するも損するも自分次第

・知らないヤツは知っているヤツに搾取され、誰も救ってはくれない

 

悲しいことですが、これが現代の姿です。

 

これを踏まえた上で僕達ができることは、世の中にはびこっている『理不尽に覆い隠された真実』の犠牲にならないように知識や経験を見に付けることだと僕は思います。

 

「自分は関係ないし、そんな目には遭わない」と思っている1秒後には、自分が当事者となっている。

 

映画はフィクションですが、それは決してフィクションではなく現実に起こり得ることなのです。

 

 

まとめ

株式投資を始めようと思っている人や始めたばかりの人は、『マネーモンスター』を観ることをオススメします。

 

専門用語が出てくるので難しく感じるかもしれませんが、実際はそんな難しいことを言っているわけではなく、『単純なことを難しくしているだけ』です。

 

きっとそんなところでも、『知らないことを知ろうとすることの大切さ』を教えてくれる作品です。

 

単元未満株注文はやった方がいいのか?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

株式投資では、『単元未満株注文(たんげんみまんかぶちゅうもん)』というものがあります。

 

基本的に現在の株式には『単元』という制度のようなものがあり、売買する際には100株とか1000株というまとまった数でなければいけないルールがあるのです。

 

なので、例えば1株が100円だったとしても売買には1万円とか10万円というある程度大きな資金が必要となります。

 

しかし単元未満株注文は、文字通り単元未満でも売買が可能となっており、1株から取引が出来ます。つまり1株100円であれば100円で買えるのです(手数料などあるので実際はもうちょっとかかります)。

 

そんな単元未満株注文ですが、ネット上には「やった方がいい」という声と、「やらない方がいい」いいという声の両方が挙がっていてます。

 

まだ行った人は混乱すると思うので、今回は実際に単元未満株注文を何度もしてきた僕の個人的な見解をお話するので、参考にしていただければ何よりです。

 

 

単元未満株注文はやった方がいいのか?

まず結論を申し上げると、僕は「やった方がいい」と考えています。

単元株注文で100株や1000株買おうとすると、どうしてもまとまった資金が必要となるので、自分が買いたいと思った銘柄に出会っても資金不足で買えないという状況によく遭遇します。

 

単元未満株注文であれば、1株からでも買えるので大きな資金は必要なくすぐさま取引することができます。

 

もちろん数が少ないので、例えば株の価格が100円上がったとしても1株しか持ってなければ売却しても100円の利益にしかならず、稼げる金額はかなり少ないですが『自分が欲しいと思ったものをそこまで資金がなくても買える』というのは魅力的です。

 

 

単元未満株注文で気を付けること

これはデメリットに通ずるところでもありますが、単元未満株注文は通常の注文に比べて手数料がそれなりにかかります。

 

証券会社によっても異なりますが、例えば買う時に300~400円、売る時にも300~400円かかれば合計600~800円ほどかかる計算となり、もし株の価格が上がっても手数料分も含めて考えないとかえって損をする可能性があります。

 

株自体の購入に大きな資金は必要なくても、それで稼げるかどうかはまた別の話となってくるのです。

 

僕の体感としては、最低でも10株は購入するようにしておくと株の価格がある程度上がれば手数料を差し引いても利益となるかな、というところです。

 

もちろん株の価格がどこまで上がるのかは銘柄によって全く異なるし未知数なので一概には言えません。しかし、買う前にあらかじめ手数料を把握し、株の価格がどれくらい上がる見込みがあるのかはしっかり予測を立て計算しておいた方がいいのは間違いありません。

 

 

単元未満株注文は、株の売買の経験値を積むのにもってこいの方法

注意すべき点はあるものの、単元未満株注文は総合的に見れば良い制度だと思います。

 

特に投資を始めたばかりの初心者は、株取引の経験値が圧倒的に少ないのでこの注文方式で場数を踏んだ方がいいです。

 

というのも、どれだけ理論的なデータや根拠を述べても、実際に取引をしていく中でそれに沿う動きをするとは限らないのが株式投資だからです。

 

『株式相場は生き物』と呼ばれており、常に合理的に動いていません。

こちらでも説明していますが投資家心理というものも働くので、予期せぬ波乱が起きる時もしょっちゅうあります。

 

こればかりは実際に自分が取引の渦中に飛び込んで経験していかないと分からないので、僕としては損だけはしないように(プラマイゼロとなるくらい)気を付けながら単元未満株注文をして取引の感覚を掴み相場の動きに慣れていくことをオススメします。

 

何事も教科書を眺めているだけでは上手くいきませんからね。

 

 

まとめ

自分のお金を使って購入する時は、かなり緊張します。これで儲けるか損をするかが分からないので、当然です。

 

単元未満株注文は少ない資金で注文するので、利益も少ないですが仮に損をしても少ない金額となります。

 

損することは誰だって嫌ですし避けたいですが、それを恐れてばかりでは株式投資は前に進むことはできません。

 

ぜひ勇気を出して、まずは1歩を踏み出してみましょう。

 

東証マザーズとは?~分かりやすく解説~

皆様こんにちは、takahiroです。

 

前回、株式投資をするための市場として、東証一部東証二部を説明しました。

 

今回は、同じく株式の市場でありながらも東証一部や二部とはまた少し毛色の違う東証マザーズについて説明していきます。

 

 

東証マザーズとは?

簡単に言うと、『発展途上でありながらも、将来的に大きく成長する見込みのある会社を応援するための市場』です。

 

1999年11月に、日本の株式投資の場である東京証券取引所に創設されました。

なので、まだ割と新しい市場です。

 

マザーズというのは、『market of the high-growth and emerging stocks高成長と新興株の市場)』の略称です。

 

東証一部や二部に参加(上場)するためにはクリアしなければならない要件がありますが、これは会社として実績のある大企業や中堅企業でないと満たすことが難しいものがあります。

 

これに対してマザーズは、要件こそありますがまだ立ち上がって実績があまりなかったり、小規模で世間に名も知られていないような会社(いわゆるベンチャー企業やスタートアップ企業など)であっても上場しやすいものとなっています。

 

難しい言葉で言うと、新興企業向けの市場として存在しているのがこの東証マザーズです。

 

 

東証マザーズに上場している会社は?

マザーズには、2020年6月16日時点で322社が上場しています。

上場している会社の一部を挙げると、こんな感じです。

 

・メルカリ
・弁護士ドットコム
・マネーフォワード
ライフネット生命保険
・UUUM

 

ここに挙げたのは比較的有名な会社ですが、無名な会社もたくさん存在します。

 

そもそもマザーズは基本的に、将来的に東証一部や二部に上場したいけれど、今はまだ難しい会社がその足掛かりとするための場所でもあるので、無名であるかどうかは関係がないのです。というより、そういう会社こそ歓迎されるのがマザーズです。

 

最も、上場するということは投資家がお金を払ってその会社の株を買えるようになるので、投資家を守るために会社が将来成長する可能性が十分あるかはしっかり見られますし、上場してからも定期的に会社の業績等を厳しくチェックされます。

 

 

東証マザーズに上場するとどんな良いことがある?

では、なぜそこまでして上場するのか。

 

例えば、上場することで投資家が株を買えるようになるので、会社は資金を調達しやすくなります。

 

収益をあげるためにはある程度の元手が必要ですが、会社として実績も無く名も通っていないと銀行などの機関はなかなかお金を貸してくれません。

 

上場すれば投資家から資金を得られるようになるので、今よりさらに会社を大きく成長させる準備ができます。

 

また、上場というのはその会社にプラスのイメージとなり、社員も誇りを持つことができるようになります。

 

よく、「ウチは上場企業です!」とアピールしている会社がありますが、あれは『上場することを認められた、将来的に期待できる会社ですよ』という意味合いを持っています。

 

こういうメリットがあるので、上場を目指す会社が多いことも納得できますよね。

 

 

まとめ

東証マザーズは、まだまだ無名な会社も多い市場ですが、それは裏を返せばまだ注目している人が少ないということでもあります。

 

将来化けそうな会社を見つけて今のうちから株を買っておけば、投資家としても大きな利益を得られるチャンスがあります。

 

東証一部や二部と比べると小さくメジャーではない市場ですが、だからこそ見る価値があります。

 

投資をしている人は東証マザーズもしっかりチェックして、チャンスを掴みましょう。